52話 ページ16
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高橋「じゃあ、そこに並んでもらってもいい?カメラここに置くから……え?」
六つ子『……』
『……兄さん』
居ずらそうな顔の兄さん達。
高橋「あの、そんなバラバラだと入らないかな。もうちょっと近づいてくれる?」
六つ子「……」
高橋「もうちょっと近づいてくれる?」
六つ子『……』
高橋「もっと、もっと…」
六つ子『……』
『……』
ちょっとずつしか近づかない兄さん達。
多分、今更隣に立つのが気まずくなったのかも。
高橋さんはため息をついた。
高橋「写真やめとこっか」
六つ子『えぇ!?』
十四松『いやいや、違う違う!』
トド松『違うよ高橋さん!別に写真撮るのが嫌とか、そういうことじゃないから』
一松『写真撮ろうよ!』
カラ松『撮ろう撮ろう!』
おそ松『高橋さんが迷惑してるだろ!』
チョロ松『いや、そっちもでしょうが!』
ギャーギャー騒ぎ出す兄さん達。
それを見て高橋さんは吹き出す。
高橋「Aちゃんのお兄さん達、面白いね。ほんと仲がいいね」
『!そうですか?』
一松『いや、どこが?』
チョロ松『仲がいい?よく言えたね』
おそ松『こいつら、マジムカつくからね』
トド松『最悪なんだよ〜』
そして始まる口喧嘩。
それでも、それを見て笑う高橋さん。
高橋「ほんといい兄妹だね、Aちゃんのお兄さん」
『!はい!』
私もつられて笑った。
高橋「じゃあ、撮るね」
六つ子『え、は〜い』
高校生の私は高橋さんに手を引かれ、真ん中へ。
高橋「はい、チーズ!」
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森の変出者(ンシャ)(プロフ) - 素敵な小説でした。数年前の作品だとは思いますが、今読んでも、いつ読んでも心に来るお話だと思いました。ありがとうございます。 (2023年2月27日 17時) (レス) @page19 id: c0354c7227 (このIDを非表示/違反報告)
夜ノ空。(プロフ) - ネウロさん» 返信が遅くなり、申し訳ございません。 自分はただひたすらに妄想を書きなぐって満足したので、そう言ってもらえて驚いた反面、すごく嬉しいです! こちらこそ、読んでくれてありがとうございました(〃・д・) -д-))ペコリン (2020年3月13日 5時) (レス) id: d49e78348f (このIDを非表示/違反報告)
ネウロ(プロフ) - これでいいのだにじーんときました。夜ノ空。さんこの小説を作っていただいてありがとうございました。 (2020年3月10日 2時) (レス) id: f75d0817e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜ノ空。 | 作成日時:2019年12月30日 1時