家のドア開けたらAUの世界(ry…よーん

Player事情 ページ28

「そんな感じで、アスタリスクを倒そうとするプレイヤーが後を絶たないんです……不正ツール、実力…いろんな方法で倒そうとしてるので」
「不正ツールを使用しているのか調べられたことがありましたが……使用された形跡はなく…」
「ほぼ実力ってことか…」
「はい……視点映像があれば、すぐに分かると思うのですが……現在時点で本人からは何も」
「ほーん……逆にアスタリスクからはなんかアクションとかないのか？」

「……掲示板サイトとかでたまに？でも、たった2回だけ。質問をされても黙殺、質問したいなら勝ってから質問権を取って……といったような感じで。」
「結構、キツい性格なのか？」
「さぁ……強者としての自覚…あるいはアスタリスクという存在を徹底しているのか…」
と話して「うーん……」と唸って考え込んでしまった。
完全に謎に包まれている存在と化しているのだろう。

……知れて良かった気がする。
向こうのPlayer事情がしれた。
「ありがとうね」
「……はい」
そう言えば、話し始める時の詰まりがあまりなかったな……ゲーム、好きなのかな。
いつもだと少し落ち着きがないのに、かなり落ち着いている。
「あの、私、そろそろ」
「あ、うん。ごめんね。遅くなっちゃったよね」
現在時刻は23時前。彼女にとっては少し迷惑だっただろう。
「いえ。……。」

「……どうかしたの？」
「……なんでもないです。」
「あ、待って今の内に連絡先交換しない？」
「え、あ、はい……」
とスマホを出して二人と交換をするところを見る。
無事に交換し終えたらしく、スマホをしまって「じゃあ、これで」と荷物を持って席を立った。
「うん、ありがとうね」
「いえ……失礼します」
とバーから出るまで見た。

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