偽物の星 ページ22
夕飯後、ぼーっとして過ごす……のではなく、ネットサーフィンをしていた。
夜をどう過ごすのかを考えていた。
すると、ある投稿が目に入った。
「(──偽物、か)」
アスタリスクの偽物が増えているらしい。
まぁ、こういうものは何度かあった。
大抵は信者が消しているし、問題はないとは言いきれないのだ。
そのやり方が問題なのだ。
ゲームというただの娯楽で救われたからと信仰心に近いものを持てるらしい。
それが、本物であっても、偽物であっても、だ。
ゲームで救われていない人々にとっては面白くないだろう。
そういう人たちが何をするかなんて……想像に容易い。
だが、なんにせよアスタリスクの偽物が蔓延っているのは問題なのだ。
無闇矢鱈と消せば良いという考えらしい。
その偽物が、知らず知らずに“アスタリスク”と言う名前をつけた初心者だとすれば大問題だ。
アスタリスクは初心者プレイヤーを助けの手を差し伸べている。
偽物を野放しにしてしまえば、本物のアスタリスク黙っていないだろう。
そんなことになれば、最悪、アスタリスクというプレイヤーの名誉に傷がついてしまう。
そんな大問題に巻き込まれるのは勘弁してほしいものだ。
だが、しかし……無視する訳にもいかない。
本当にただの偽物なら問題はないのだが、もし“本物”であればだ。
……まっ、そんな人生の為にもならない考え事に時間を費やしても仕方がない。
考えていると喉が渇き、飲み物を取りに行った。
偽物か…と頭の中で反芻する。
「(私、あの人達から見てどう思われてるんだろう)」
ドリンクのボタンを押しながら、そう考える。
ゲームというある意味の理想郷の中にいる、現実から来た私……傍から見れば、異質。
この世界に良くない影響をもたらすのは分かっている。
よくみる二次創作のトリップした主人公なら、真っ直ぐで明るくて正しい。
こんな、存在理由や価値が分からなくて、迷子になったまま歩き続けているような自分が居てもいいのだろうか……。
──いや、良くない。居続ければ居続ける程、辛く苦しい。
明るい光を見続けたら目が焼け落ちそうで、拒絶しそうになる。
私自身が今以上に嫌いになる。
「(もっと頑張らないと、いけないのにな)」
将来に対して夢を持って、勉強して、進路見つけないといけないのに…。
こんな状況に甘えて逃げてる。
「逃げるな」と誰かの声が聞こえた気がして、俯いた。
俯いて気がついた。ドリンクのボタン押しっぱなしだった。
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藍霜月(プロフ) - 紅奈虹夢＠虹茶さん» コメントありがとうございます！舞いですか…！‹‹\(´ω` )/››‹‹\(´ω` )/›› 神作品と言って頂いて嬉しいです…！ (5月3日 22時) (
レス) id: 64f8ddb167 (このIDを非表示/違反報告)
紅奈虹夢＠虹茶(プロフ) - 更新されてた..... 嬉しすぎて 舞い踊りたい気分です!! 神作品をありがとうございます (5月3日 21時) (レス) id: 763d4d21f9 (このIDを非表示/違反報告)
藍霜月(プロフ) - 零科さん» コメントありがとうございます！更新頻度が落ちてしまって申し訳ないです…。最高といって頂いて嬉しいです…！ (5月3日 21時) (レス) id: 64f8ddb167 (このIDを非表示/違反報告)
零科 - 久々の投稿......！今回も最高でした😊 (5月3日 21時) (レス) @page33 id: b0328d2f31 (このIDを非表示/違反報告)
兎妬 ぅさ子(プロフ) - 😆😆😆 (4月7日 16時) (レス) @page31 id: 75fc25324b (このIDを非表示/違反報告)
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