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面倒な約束ごと ページ21

この箱をどうするのかと考えていると、ふいに声を掛けられた。
?「おーい?大丈夫か?」
「え、あ……箱は大丈夫です。」
あ、昨日のエレベーターに乗り合わせた骨だ。
?「いや、そうじゃなくてさ。背中、大丈夫?ゴッ…って鈍い音聞こえたけど」
「へっ?っあ、はい…だ、大丈夫、です」
ハッとして顔を見られないように顔を伏せた。
相手は不思議そうにしていたが、気にしない事にしたらしく箱のことについて聞かれた。

?「それが例のか?」
「あ、はい…」
おずおずと箱を見せると持ち上げ、観察し始めた。
なんだろう、この空気。少し苦手な感じがする。
──あ、あれだ。
先輩たちに自分の演技を観てもらってるときと同じ気がする。
一つ一つ観察して、そこから指摘だったな……。
?「─い?おーい?」
「っ!あ、はい…」
?「これ、一旦預かってもいいか?」
「あ、はい…」
箱を渡すと、「あ、そうだ」と何かを思い出したように言った。

?「後さ、今日の夜空いてる?」
「……え?」
?「なんかさ、今日集まって話そうか〜ってなっててさ」
断りたい……私が居ても面白くないし、話してもつまらなくなるだろう。
「え、っと…」
?「5分でも居てくれたら良いからさ」
「……それなら、行けます」
と少し諦めて言うと「お?マジ?やったー」と言ってスマホを取り出して何かを入力した。

?「じゃあ、21時半に上の階にあるバーでね」
「え…」
「じゃっ」と言ってちかみちで何処かに行ってしまった。
「え、えぇ…」
どうしよう。あんな、大人な雰囲気の場所に行くのか。
前にちょっとした興味からお母さんに聞いたことがあったけど、「駄目」と返されたことを思い出した。
本当に大丈夫だろうか……。
そう思えば、深いため息が出てきた。
夕飯後が憂鬱になるとは……いや、徹夜をするし暇つぶしが出来たと考えれば良いか。
そう思い、開けっ放しの窓とカーテンを閉めてソファに体を預けた。

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藍霜月(プロフ) - 紅奈虹夢@虹茶さん» コメントありがとうございます!舞いですか…!‹‹\(´ω` )/››‹‹\(´ω` )/›› 神作品と言って頂いて嬉しいです…! (5月3日 22時) (レス) id: 64f8ddb167 (このIDを非表示/違反報告)
紅奈虹夢@虹茶(プロフ) - 更新されてた..... 嬉しすぎて 舞い踊りたい気分です!! 神作品をありがとうございます (5月3日 21時) (レス) id: 763d4d21f9 (このIDを非表示/違反報告)
藍霜月(プロフ) - 零科さん» コメントありがとうございます!更新頻度が落ちてしまって申し訳ないです…。最高といって頂いて嬉しいです…! (5月3日 21時) (レス) id: 64f8ddb167 (このIDを非表示/違反報告)
零科 - 久々の投稿......!今回も最高でした😊 (5月3日 21時) (レス) @page33 id: b0328d2f31 (このIDを非表示/違反報告)
兎妬 ぅさ子(プロフ) - 😆😆😆 (4月7日 16時) (レス) @page31 id: 75fc25324b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:藍霜月 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2024年2月4日 13時

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