神様はじめました『一人ぼっちの神様』

2．人の願い・・・ ページ4

―ガバッ

奈々生：「・・・・・・・・」

キョロキョロと周りを見回す

奈々生：「・・・夢？」

「起きたか、人間」

奈々生：「！！あ、あなたは確か・・・」

美琴：「私の名は美琴だそして、今日からお前の神使になったよろしくな」

奈々生：「しんし？何時なったの？」

美琴：「“神使”だ、お前が寝ている間に口付けをしたのだその時から私は奈々生の神使となったのだ」

奈々生：「・・・寝ている間に・・・口付け・・・」

―ボッ////！！

美琴：「顔が赤いぞ、熱でもあるのか？」

奈々生：「・・・どい・・・」

美琴：「？」

奈々生：「ひどいわ、美琴！私のファーストキスを返してよ〜(泣(ましてや、女の人とキスなんて〜；；)」

美琴：「・・・(呆」

美琴は呆れ顔のまま、奈々生を見つめている

奈々生：「ところで、巴衛はどこに行ったの？」

美琴：「あぁ、あいつなら昨夜から帰っていない」

巴衛：『こいつが此処に住むなら俺は出て行く』

美琴：「だ、そうだ」

奈々生：「何よ、それ・・・
長年この社に居たのに・・・そんなに簡単に出て行くなんて・・・」

その時・・・

(・・・神様、どうか娘の子が無事に生まれますように)

奈々生：「！！今の声・・・あの、おばあさんの？」

美琴：「あぁ、それが土地神の力だ」

奈々生：「土地神の・・・力・・・」

すると、また・・・

(神様どうか願いが叶いますように)

虎撤：「そして、これは巴衛どのが２０年かけて書き綴った書物でございます、奈々生様」

奈々生：「２０年！？(・・・道理で、綺麗な字・・・)」

奈々生：『こんな廃神社お賽銭入れる人もいないくせに！！』

美琴：「奈々生？」

奈々生：「・・・美琴、巴衛の居場所知ってる？」

美琴：「あぁ、知ってはいるが・・・あそこはお前には危ない」

奈々生：「？何でよ」

美琴：「あいつは今恐らく、あちらの世界にいるだろう
それでもいいのか？」

奈々生：「・・・あちらの世界？・・・」

美琴：「普段、人間が迷いこむことのない妖たちの世界だ
それでも、行くか？」

奈々生：「・・・行く！！」

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巴衛を連れ戻しに“あちらの世界”へ！！

次回もお楽しみに♪

3．いざ、“あちらの世界”へ・・・→←1．新しい神様

• 金　運: ★☆☆☆☆
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