24話．違和感 ページ49
授業に全く集中出来ない……。
好きという気持ちに気づいた瞬間に失恋して、その後告られて。
結局その授業は先生の話を聞き流すだけで終わり、板書もちっとも取っていなかった。
そのまま休憩時間もぼーっとしていると、頬に冷たいものが触れた。
｢っつめた！｣
に、笑恋ちゃん……
｢ふふw どうしたん、ボケっとして。恋かなぁ〜？笑笑｣
｢ふぇっ?!｣
｢図星かぁ〜ww 伊桜ってさ、侑先輩の事が好きなんやろ？｣
笑恋ちゃんはニヤニヤしながら聞いてくる。
｢そうなんやけど、実は＿＿＿｣
私は祭りの日にあった事を話した。
｢マジか……。うち思ったんやけどさ、聞いてくれる？｣
笑恋ちゃんは急に真剣な顔になって言った。
｢うん…｣
｢小桃ちゃん、ちょっと変やねん｣
｢え？｣
変って……
｢前話とって分かったんやけど、うち、小桃と中学校同じやねん｣
｢えっ?!｣
すごいことをサラッと言ったな…笑
｢この前卒アル見てさ、小桃がおったんよ。でも、今と全然違くて最初は信じられんかったわ…｣
｢え、それってどういう……｣
｢なんて言うか…とりあえず今の小桃とは似ても似つかん感じ？｣
｢え…、｣
｢…ほらコレ｣
そう言って見せてきたのは確かに桜城 小桃と記されている女の子の写真だった。
なるほど、似ても似つかない…。笑恋ちゃんの言葉通りだった。
一重の目に髪はぼさぼさ。更に、今の小桃ちゃんはとても痩せているのに、この子はすごくぽっちゃりしている。
｢い、イメチェンしたんやない？(笑)｣
苦笑いでそういうが笑恋ちゃんは納得がいかないという顔をしていた。
｢いやぁ、イメチェンの域を越えとるやろ……｣
｢それもそうやな…。まぁ、小桃ちゃんにもなんか訳があるんよ！そっとしとこ？｣
｢お、おん。そうやな(普通はこういうの見たがるもんなのに。偉いな…)｣
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紗々(プロフ) - のりりんさん» お話内でも書きましたが、ありがとうございます！面白いなんて言ってくれて…(感激) (2021年3月28日 22時) (
レス) id: 41a73f412a (このIDを非表示/違反報告)
のりりん - とても面白かったです！更新待ってます！ (2021年3月28日 6時) (レス) id: a9987baaee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗々 | 作成日時：2021年3月27日 11時
