16話．がっかり ページ39
合宿最終日。
私は、やってしまったと猛烈に後悔していた。
あれは昨夜、合宿2日目の夕食後に起こった出来事だった。
伊桜さん、と夜の廊下で声をかけられ、後ろを振り向くと八代先輩が立っていた。
｢わっ、びっくりした…！｣
｢あはは、ごめんごめん笑 ちょっと話があるんだけど、いいかな？｣
｢あ、はい｣
私は二つ返事で応え、先輩に着いていく。
着いていった先は廊下の端から続く渡り廊下だった。
｢……あのさ、｣
しばらくの沈黙の後、その沈黙を破ったのは先輩だった。
｢は、はいっ｣
｢…………
好きです。付き合ってください｣
へ？
私いま……告られた？？
｢あぁ、勿論友達からってことで、取り敢えずLI〇E交換したいんだけど＿＿＿｣
と付け加えるが、私はそれを途中から聞いていなかった。
雰囲気的に何となくそんな気はしていたが、それでも驚いた。
少ししか関わってないのに私の、、
｢私のどこを好きになったんですか？｣
｢え？えーっと…。そりゃまぁ、可愛いし……｣
あぁ、やっぱり……
結局また、、
｢顔、ですか…｣
｢いや…顔だけってわけじゃないんだけど……
でもやっぱ第一印象は大事、でしょ？｣
｢……ガッカリしました｣
｢え、？｣
｢食堂でのことがあったから、先輩は中身を見てくれると思ったのに…｣
……じゃあ、失礼します。
私はそう言ってその場から逃げるように立ち去った。
??｢…………｣
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紗々(プロフ) - のりりんさん» お話内でも書きましたが、ありがとうございます！面白いなんて言ってくれて…(感激) (2021年3月28日 22時) (
レス) id: 41a73f412a (このIDを非表示/違反報告)
のりりん - とても面白かったです！更新待ってます！ (2021年3月28日 6時) (レス) id: a9987baaee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗々 | 作成日時：2021年3月27日 11時
