13話．銭湯 ページ36
一日目の練習はそれで終わり、私たちはお風呂に行く用意をした。(ちなみに、学校に風呂など勿論ないので、近くの銭湯)
お風呂から上がると早速笑恋ちゃんにパシられに。(さすがにお金はくれたよ)
自動販売機に行くと向こう側の男湯から宮兄弟と角名先輩が出てきた。みんなやけに色っぽくて直視出来ず、再び自販機に向き合った。宮兄弟なんかは半袖のTシャツを更に捲っている。……って全く！
さっさと買って女子ーズのところに戻らないと…！
「あれ？伊桜ちゃんやん！」
嫌な予感が見事に的中し、声をかけてきたのは宮兄弟。
「あ、、お、お疲れ様でーす…(汗)」
「おつかれ〜。あ、伊桜ちゃん髪濡れとるで？ちゃんと乾かさなっ」
と治先輩。
2人のことはやっぱり直視できない。整いすぎている顔と筋肉もりもりの腕に、濡れた髪。なんかもう全てが神々しい。これはファンが付くわと納得した。
「あ、笑恋ちゃん達待ってるんでもう戻りますね。お休みなさーい…」
言い終わらないうちにそそくさとその場を去った。
「ツム、」
「なんや」
「可愛かったな」
「…おん」
「笑恋ちゃ〜ん。はい、買ってきたよ〜」
「おん、ありがとう〜w」
買ってきた牛乳を渡すと、小桃ちゃんの姿が見えないことに気が付いた。
「あれ？小桃ちゃんは？」
「あぁ、近くのコンビニ行くとか何とか」
「えっ、一人で大丈夫かなぁ。もうこんなに暗いのに…」
私が心配そうにしていると、笑恋ちゃんは隣ですんと澄まして、まぁ大丈夫やろ。と言った。それでも私は心配で様子を見に行くことにした。あんなに可愛い子が不良とかナンパに合わないわけが無い。
「…私、ちょっと行ってくるわ！」
「えっ?!ちょっ、伊桜っ！」
後ろで笑恋ちゃんが何か言っていたが、私は急いで銭湯を出る。
〜笑恋ちゃんside〜
伊桜が走って銭湯を出ていく。その直後、治先輩が伊桜はどこに行ったのかと聞いてきた。
「あ…近くのコンビニに小桃を迎えに……」
「ありがとぉ。んじゃ、俺も行くわ」
伊桜の目的が分かった途端、同じように銭湯を出ていく治先輩。その途中で、侑先輩も一緒に連行していった。
〜伊桜side〜
近くのって言ったら、あそこに見えるセブン〇レブンだよね？
小走りでそこに向かうと、店から出てくる小桃ちゃんの姿が見えた。良かった…。
「おっ、小桃ちゃ……」
少し離れたところから声をかけようとすると、小桃ちゃんは数人の男の人に囲まれていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 6人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紗々(プロフ) - のりりんさん» お話内でも書きましたが、ありがとうございます！面白いなんて言ってくれて…(感激) (2021年3月28日 22時) (
レス) id: 41a73f412a (このIDを非表示/違反報告)
のりりん - とても面白かったです！更新待ってます！ (2021年3月28日 6時) (レス) id: a9987baaee (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紗々 | 作成日時：2021年3月27日 11時
