11話．�� ページ32
｢こんにちは〜｣
｢｢あっ、伊桜ちゃん！｣｣
体育館に入った瞬間に私の元に走ってきたのは宮兄弟だった。
｢ふふっ、お疲れ様です。あっ、今日はマネージャー希望の子を連れて来たんです。お兄ちゃんいますか??｣
｢あぁ？マネージャー希望ぉ？俺たち目当てやないんか??｣
｢あー、従姉妹がバレーしてたらしくて、それでやりたいそうですけど…｣
疑いの声を上げる侑先輩に桜城さんのフォローをする。
｢……北さんなら用具倉庫におるで｣
｢ありがとうございます。行こう桜城さん！｣
｢うん！ありがとうね！｣
私は後ろに隠れていた桜城さんの手を引いて用具倉庫に行った。
｢あっ、いた。お兄ちゃん〜！｣
｢この人が北さんのお兄さん？｣
｢うん。あ、私のことは伊桜でええよ笑｣
｢ありがと。じゃあ私も小桃でいいからね！｣
｢おん！｣
掃除用具を整理していたお兄ちゃんが倉庫から出てくる。
｢どうした？｣
｢あのね、この子は今日転校してきた桜城 小桃ちゃん。マネージャー希望なんやって！見学させてもええかな？｣
｢…おん。ええよ｣
｢ありがとう！｣
｢ありがとうございます！｣
私たちは元気よく返事をして、部員がいるところに集まる。
｢東京から引っ越して来ました。桜城 小桃です。この高校のバレー部はマネージャーをあんまり歓迎していないことはさっき伊桜ちゃんから聞きました。でも、私は一生懸命やるつもりです。どうかご検討の程よろしくお願いします…！｣
小桃ちゃんは真剣な顔でそう言った。なんとまぁ真剣な顔も美しい…。
みんなもそう思っているみたいで、特に銀島先輩と赤木先輩は口が開きっぱなしになっている。
そんな中、侑先輩がボソッと呟くのが聞こえた。
｢どうせ俺ら目当てやろ。さっさとやめぇや｣
侑先輩、結構聞こえてますよ……(笑)
私はともかく、笑恋ちゃんはあっさり入部を認めたのに？しかも小桃ちゃんはこんなに可愛いのに？絶世の美女だよ??(←勝手に言ってる)
男子ならこんな美少女拒めないと思ったのにな……。
｢とりあえず、来週合宿があるから、そこでしっかり仕事が出来とったら入部を認める。それと侑、言い過ぎや｣
｢ッス…！！｣
侑先輩は肩をビクリとさせて返事をする。
｢次！合宿の話なんやけど〜〜……｣
この日の練習は部活終わりのミーティングで合宿の確認をもう一度してから終わった。
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紗々(プロフ) - のりりんさん» お話内でも書きましたが、ありがとうございます！面白いなんて言ってくれて…(感激) (2021年3月28日 22時) (
レス) id: 41a73f412a (このIDを非表示/違反報告)
のりりん - とても面白かったです！更新待ってます！ (2021年3月28日 6時) (レス) id: a9987baaee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗々 | 作成日時：2021年3月27日 11時
