10話．�� ページ28
確かにもう行かないとやばい。
｢もう行きますね。頑張ります！｣
私はガッツポーズをしてコートに走った。
侑･治｢うぐっ……(可愛すぎやろ…！)｣
2人がこんなことを思っているとも知らずに。
2回戦目は無事勝利し、私はお兄ちゃんを見るべくギャラリーに行った。いや、ちゃんと侑先輩も見るよ？感想とか聞かれそうだし。ええっと、お兄ちゃんはどこかな〜？
そしてまたなんで……
｢なんで治先輩がいるんですか?!｣
1人でギャラリーに来たはずなのに、何故か横に治先輩がいたから思わず2度見してしまったよ。
｢ん？一緒に観ようと思って。ダメやった？｣
｢いえ、ダメとかじゃないですけど…笑｣
｢あ、あれ北さんやない？｣
｢えっ！どこですか?!｣
その言葉に柵に身を乗り出してコートを見る。
｢あっ、おった！お兄ちゃん〜！｣
エンドラインに立っているお兄ちゃんに大声を出す。
すると、こちらに気づいたお兄ちゃんが(多分)笑顔で手を振り返してくれた。やばい。やばくね？え、やばくね？このシチュエーション。
｢やば。カッコよすぎる……｣
あ、やっべ声に出てたわw
｢……自分北さんのことめっちゃ好きやな笑｣
｢はい。お兄ちゃんめっちゃ好きです！笑｣
｢……笑｣
前半戦が終わり、選手交代して後半戦。自分が試合に出ていない時は自由に観戦していいので、私は笑恋ちゃんがいる第1コートに向かった。それでも治先輩は着いてくる。
｢あっ、笑恋ちゃんおった！お、石澤くんもおるやんw｣
｢石澤くんてこの前の委員会で一緒におった子やろ？｣
｢はい。この前はすみませんでした(汗)そういう性格なんですよ、石澤くん笑｣
｢……そうなんや。伊桜ちゃんはさ、俺とアイツがカップルに見えた？｣
｢あぁ、あの綺麗な先輩ですか？あの時は委員会だったから見えませんでしたけど、普通に一緒にいたらお似合いだとは思いますよ！｣
｢なんやねん…｣
｢え？｣
なんて言ったんだろう。聞こえなかった…。
え？侑先輩の応援？今から行くとこだったの！笑恋ちゃん達をちょっと見たところで侑先輩がいる第2コートへ。
侑先輩はとにかくめちゃくちゃ活躍していた。でも一応手加減はしてるっぽい。
｢伊桜ちゃん！見とった?!どうやった?!｣
試合が終わったあと、侑先輩は一目散に私のところにやってきた。だからファンの視線が痛いからやめてくれって。
｢お疲れ様です笑 カッコよかったですよ。｣
｢かっ…！そ、そうかぁ!?…聞いたかサム！｣
↓続く
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紗々(プロフ) - のりりんさん» お話内でも書きましたが、ありがとうございます！面白いなんて言ってくれて…(感激) (2021年3月28日 22時) (
レス) id: 41a73f412a (このIDを非表示/違反報告)
のりりん - とても面白かったです！更新待ってます！ (2021年3月28日 6時) (レス) id: a9987baaee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗々 | 作成日時：2021年3月27日 11時
