9話．�� カバン ページ24
教室から出てカバンを肩に掛け直すと横からぬっと誰かが出てきた。
｢あ、治先輩。お疲れ様です！｣
その正体は治先輩だった。
｢お疲れ。仲良えんやな。｣
ん？え、急に？？何この兄弟、話がいきなりすぎでしょ…笑
｢なんでですか？｣
｢……いや、何でもあらへん。はよ部活行こうや。｣
｢はい！｣
なんとなく誰のこと言っとるのか分かったけど、何となくあえて言わんかった。
こんな呑気に委員会開いとけるのも今日まで。明日からは本格的に体育会の練習が始まる。体育会に部活、私の体が持つとは思えん。
｢北ちゃん〜、パスパス〜！｣
｢はーい｣
1年生だけのバレーの練習中、ボールが回ってきて私は軽やかに体全体でボールを受ける。
あれれ？結構出来てる??あ、私バレーしてたからか。そりゃ当然だ。
伊｢ふぅ〜。疲れたぁ〜！｣
笑｢そぉか？私はそんなに。部活引退してからも練習しよったしなw｣
伊｢うわ〜、裏切り者〜！笑｣
久しぶりに登場している笑恋ちゃんと部活から帰ってます。
｢これがあと2週間も続くとか…絶望の極み……｣
部活引退から高校入学までのブランクで感覚は直ぐに取り戻せても、やはり体力が間に合わないのが現実。部活が終わる頃にはクタクタのクッタクタだ。もう倒れそう。
｢カバン持つよ。｣
そんな時にやって来たのはなんと宮治。ひょっこりはんかよ。返事を待たずに私のカバンをひょいと持ち上げる。
｢え、いやっ、ええですよ！｣
｢自分、今にも倒れそうなんやもん。｣
｢でも治先輩が……｣
｢大丈夫やってこのくらい。男なんやから…｣
少し口角を上げて微笑む治先輩。くっ、イケメンだな…！
｢………w｣
その横でニヤニヤしている笑恋ちゃん。今すぐやめろ??
あ、ちゃんと治先輩にはお礼言ったよ？私、良い子だからっ！((殴
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紗々(プロフ) - のりりんさん» お話内でも書きましたが、ありがとうございます！面白いなんて言ってくれて…(感激) (2021年3月28日 22時) (
レス) id: 41a73f412a (このIDを非表示/違反報告)
のりりん - とても面白かったです！更新待ってます！ (2021年3月28日 6時) (レス) id: a9987baaee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗々 | 作成日時：2021年3月27日 11時
