8話．�� ページ18
｢分かった。先生に入部届け貰っとくわ。眉本さんもでええんよな？｣
｢はいっ！｣
そこだけめっちゃ元気やん……。
｢じゃ、じゃあ私達はこれで…｣
｢伊桜｣
｢は、はいっ！｣
急な呼び掛けに背筋が伸びる。するとお兄ちゃんはふっ、と笑って、私の頭をくしゃっと撫でた。
｢えっ///｣
こんな公衆の面前で…恥ずか死ぬ…！
男子生徒1｢北が笑った…｣
男子生徒2｢もしかしてあれ彼女か…？｣
先生｢え、信介が笑っとる…｣
いや、お兄ちゃん普段そんなに笑わんの?!なんか笑ったことに対して驚かれよるけど！
｢…んじゃ、早速今日から部活行きますね。｣
失礼しまーす、と言い、笑恋ちゃんは私の手を引いて教室に戻った。
……え？今日から？！
｢初めまして。眉本 笑恋です。中学ではバスケ部でした。よろしゅう頼んます！｣
淡々と自己紹介をする笑恋ちゃん。
｢あ、えっと…北 伊桜、です…。中学では、女バレやってました。よ、よろしくお願いします…｣
｢｢｢オネシャス！！！！｣｣｣
バレー部全員のバカでかい声が体育館内に響き渡る。歓迎してくれとるって事なんかな？聞く感じマネージャーはあんま歓迎されてない感じやったけど…。
多分、お兄ちゃんがみんなに話してくれたんやろう。
｢伊桜はバレーやっとったからスコアの付け方とかわかるな？眉本さんも他のことは大体は出来るやろうけどスコアだけはバスケと違うやろうから、伊桜に教えて貰え。｣
覚えてるかな？((え??
｢それと、みんなも優しく教えてやれよ。｣
お兄ちゃんのその言葉でみんなが心無しかビシッとなったように見えた。
今日のところはまだ入部届を出していないので、見学ということになったのだが、休憩時間になる度に部員がぞろぞろと私達の周りに集まってくる。
｢初めまして。俺、角名倫太郎って言うんだけど、伊桜さんは北さんの妹なんだってね。｣
｢｢えっ?!そうやったん／ですか?!｣｣
｢この前は暗くてよう見えへんかったけど、伊桜さんのことやったんや…。あ、俺は大耳 練や。よろしゅう。｣
｢俺は尾白アラン。よろしゅう。｣
｢｢よろしくお願いします！！｣｣
｢あ、眉本さん。こないだはすまんかった。｣
挨拶に紛れて謝ってきたのは宮侑。
｢ええですよ。全然気にしてないですし。｣
笑恋ちゃんは笑顔でそう答えるが、根に持つタイプなのを私は知っている。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 6人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紗々(プロフ) - のりりんさん» お話内でも書きましたが、ありがとうございます！面白いなんて言ってくれて…(感激) (2021年3月28日 22時) (
レス) id: 41a73f412a (このIDを非表示/違反報告)
のりりん - とても面白かったです！更新待ってます！ (2021年3月28日 6時) (レス) id: a9987baaee (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紗々 | 作成日時：2021年3月27日 11時
