10話 戻りましょう ページ13
赤葦side
Aさんはともかく,俺のテストが赤点になるのは勘弁してほしい
俺はAさんの肩(本当は俺の肩だが)をつかんだ
『Aさん!早く戻りましょう』
周りからはよく冷静と言われるが,今はそれを保つことが出来ず,本当に焦っている
｢そっ,そう言われても...｣
Aさんは相当テストがやばいのか涙目になっている
｢...俺,めんどくさくなってきたんで帰りますね,ほら,行くぞらっきょ｣
｢え,ちょ,待てよ!｣
風のように去ろうとした国見を木兎さんが捕まえ,こう言った
｢よーし,俺に任せろ!これから階段に行く,そしてまた落ちれば元に戻る!お前ら,俺についてこーい!!｣
｢いや,俺帰るんd...｢出発だー!!｣
1人だけテンションが高く,国見を捕まえたまま部屋を出た
｢やる気だな,木兎...さぁ,俺達も行こうぜ｣
確かに戻るにはその方法しかないようだ
俺は立ち上がると座っているAさんに声をかけた
『テスト勉強しないと,赤点で補習ですよね?ほら,さっさと戻って勉強しましょう』
｢え...｣
『ほら早く』
腕をぐいっと引っ張ると,さっき俺とAさんが落ちた階段へ向かった
ー階段ー
｢お前ら遅いぞ!ほら,俺らが受け止めてやるからさっさと落ちろ!!｣
駆けつけると元気な木兎さんと疲れ果てた国見が待っていた
俺は頷くと,Aさんの方も確認して飛び降りた
自分から飛び降りるというのは不思議な感じだった
『ッ...』
木兎さんはもちろん受け止めることが出来ず,身体に衝撃を受け痛みが走る
ハッと振り返るとそこには
俺がいた
｢｣
11話 ある日キスをしたら戻っていました→←9話 バカとテスト
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衣舞季(プロフ) - 凄く面白いです(●´∇｀●)続きが気になりますっ！楽しみにしてますね((p>ω<q)) (2015年12月28日 16時) (
レス) id: ca78304b8c (このIDを非表示/違反報告)
夕雨(プロフ) - 新作待ってましたっ , 赤葦くんが出たことに喜びを感じてま(( .. この先の展開が楽しみです .. ! (2015年8月26日 5時) (レス) id: 57f44ee0d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アズ | 作成日時：2015年8月24日 22時
