向日葵が咲く頃に【日向翔陽】 (ページ8)

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5話イメージチェンジページ8

｢おい!授業始まるぞボケェ!!｣

｢あっやべ...わかってるよ!
じゃあね,Aさん!!｣

『う,うん!』

台風のように消えていった日向

何か...こう元気で可愛いんだけど...

騒がしいというか...

確かバレー部って言ってたよね

主将さん...大変なんだろーな

『って私も行かなきゃ!!』

そう独り言を呟くとスケッチブックを持って走った

──放課後──

今日は部活もない

だから,美容室行ってみようかな

家に帰ると,いつもの置き手紙があった

“Aへ,今日は家に帰れないので適当に作って食べておいてね,材料費が必要だったらここに置いときます”

今日も帰ってこないんだ...

私はハッとすると急いで鞄を置き,美容室へ向かった

ー美容室ー

｢さーて,今日はどんな感じにしますか!!｣

『えっと...雰囲気が明るくなるような感じで...それ以外はおまかせです』

｢りょーかいしました,じゃー切っちゃいますねー!｣

どんどんハサミで切り進められる

結構サクサクいっちゃってるけど大丈夫かな...

｢こんな感じでどうっスか!｣

凄い元気な人だけど,腕前はプロと言っていい程うまい

『凄い上手...ですね』

美容師さんはミディアムで少しふわっとした髪型にしてくれた

自分でも別人に見える

ほー...と尊敬してると美容師さんはこう言った

｢わー,ホントですか!?よかったぁまともにｷｯﾀﾉ初めてなんですよ～｣

『は,初めて...!?』

｢ええ,いつもは頭洗ったりカラーやったりとかーお客さんが初めてで良かったですー!｣

美容師さんは満面の笑みを見せる

この事実にはびっくりだ

でも凄いなぁ

｢ありがとうございましたー｣

でも,あの美容師さんの笑顔...

素敵だったな

自分もあんな風に笑えたらいいのに