銀ちゃん、結婚してたアルか？！

第参拾陸話 脅しの道具 ページ40

貴方side

貴方「……ん………んー」

目を開けるとそこは薄暗い倉庫のような所だった。

私の体は紐で柱に結びつけられていてピクリとも動かせない。口には布を巻きつけられていて声を出すのも難しい。

攘A「おっ!!目ェ、さめたか?」

私の意識が戻ったことに気付いた男が声をかけてきた。
他の仲間も私が目を覚ましたことに気づきゆっくりと近寄ってきた。

貴方「ん、んんっ!!……ふぅ…」

攘C「おぉ、どーした？苦しいか？」

男の1人が必死に抵抗する私を見て口元の布を取ってくれた。

貴方「……なんでこんなことを」

私は話せるようになったのをいいことに一番気になっていたことを聞いた。

攘A「英雄狩りだよ」

男の1人がさも当然のように答えた。
英雄狩り？私は意味がわからず首を傾げると

攘B「ま、要するに攘夷戦争に参加していた英雄たちを殺しちまおうってことだ」

貴方「なっ!!」

攘A「で、俺たちは英雄を殺すために日夜活動してんだよ。後、殺してねーのは白夜叉と狂乱の貴公子ぐれーだな」

銀時とヅラのことね…。

貴方「高杉なんかには手を出さないの？」

攘B「今、宇宙にいる奴らに手を出す気はねぇ。地球にいる奴ら殺せば気が済むんだよ」

そう言って1人の男が私の前に座った。

貴方「白夜叉たちが貴方たちなんかに殺られるわけないわ」

念のため銀時たちの名前を伏せてそう言うと私の前に座った男が私の髪を掴んで

攘B「だからテメーを生かしてんだろ？」

と言われた。

貴方「!!……まさか…………」

攘A「おっ！分かったか？…そう。テメーは脅しの道具だよ」

聞けば私をエサに銀時たちを殺した後、私を殺すらしい。

貴方「………」

攘C「いつの時代も人質は女だよな〜」

攘夷たち「「「「「ははははは」」」」」

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