第弐拾玖話 天導衆と暗い過去 ページ33
沖田side
天導衆、その名前を聞いて（人1）さんは過呼吸になった。俺も土方さんも驚いて何もできない中、旦那は落ち着いて対応していた。
銀時「（人1）、大丈夫だからゆっくり深呼吸しろ」
貴方「コホッ……ハァ…」
しばらくして（人1）さんも落ち着いたのか旦那の肩にもたれて寝ている。
銀時「はぁー」
その様子を見て旦那も安心したのか息を吐き出した。
沖田「落ち着きやしたか？」
銀時「あぁ」
沖田「で、（人1）さんはなんで…」
俺がそう聞くと旦那は少し迷う素振りを見せてから話出した。
銀時「コイツの前で天導衆の名前を出したらいけねぇんだよ…」
土方「てことは、テメーら天導衆を知ってるんのか？」
銀時「あぁ。天導衆、奴らは攘夷戦争にもいた。（人1）の心にも、体にも傷をつけた奴だ…」
その時のことを思い出しているのか旦那の声には少し怒りが伺える上、拳を握りしめている。
旦那が言った言葉の中で気になったことを俺は聞いてみた。
沖田「体、ですかィ？」
心だけじゃなくて体にも、か。
銀時「あー、コイツ、背中に大きな切り傷があんだよ。気にするなとは言ってんだけど、今でも時々、自分は傷物だとか、言い出してよ」
そう言って旦那は今度は悲しそうにしている。
にしても、あんな美人に傷があったとは。
普段からは想像もできねェ。
その話を聞いて旦那も（人1）さんも俺たちが知ることの出来ねぇ戦場にいたことを思い知らされる。
土方「そう言うことか。そりゃ悪かったな」
そう言って珍しく謝る土方に旦那も珍しく素直に応じていた。
（人1）さんにも旦那にも人には言えねぇ何かを抱えてるみたいでさァ。
寝ている（人1）さんを見つめながらそう思った。
それから旦那は（人1）さんが寝てる間に天導衆の話を聞かせろと言った。
土方「天導衆ってのは、将軍を傀儡にしこの国をテメー勝手に作り変えてる。この国の実権を事実上にぎってる連中だ…。あの趣味の悪い闘技場は…その天導衆の遊び場なんだよ」
そう土方さんは話した。
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凛 - とても良かったです！完結おめでとうございます！ (2023年3月8日 20時) (
レス) @page46 id: 0db889cc25 (このIDを非表示/違反報告)
マリア - すっっっっっっごく絵が可愛いですっ！！！！こんなに上手い人初めて見ました！お話も最高です＾＾ (2015年8月15日 0時) (レス) id: 9ddaffdec7 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅 - めっちゃ良かったです！ 銀さんイケメソw (2015年7月24日 22時) (レス) id: 28e25d8064 (このIDを非表示/違反報告)
瑠威(プロフ) - 桂ｌｏｖｅさん» ありがとうございます^o^ (2015年5月24日 12時) (レス) id: 62cdeef2a3 (このIDを非表示/違反報告)
桂ｌｏｖｅ - 完結おめでとうございます！面白かったです！ (2015年5月24日 11時) (レス) id: 1605fdbfa6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜 | 作者ホームページ：http://http://uranai.nosv.org/u.php/hp/rui10112
作成日時：2014年6月26日 21時
