▢浮気？ ページ10
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クラスの前に到着しガラリとドアを開けてみると３分の２程度の席が埋まっていて、私たちは遅い部類に入る事が分かる。
自分の席はどこだろうな、と黒板に貼られている座席表を見に行くと、その前に「Aちゃん！」と鈴を転がすような声が聞こえる。
そちらの方を向けば桃色の髪を揺らしふにゃりとした笑みを浮かべたユウが私の名前を呼んでいた。
後ろにいた樋口楓さんと談笑していたらしく、彼女は私に向けて軽く手を振っていた。
ユウはガタガタを音を鳴らし椅子から立つ。そしてたたっ、と少し駆け足で近付いてくる。
私は転ぶだろうなと思って不破くんに繋がれていない方の手を差し出し、案の定教卓が置いてある段差に躓いたユウは目の前にあった私の手を掴んでなんとか転ばずに済んだ。
「っ、せーふ！」
「ユウ〜？段差あるところで走っちゃダメって言ったでしょ〜？」
「だってAちゃんに会いたかったんだもん！」
「たった数十分の別れでしょ？そんな今世の別れみたいな顔しないの」
むう、としたユウの頭を撫で、額をデコピンで弾く。あいたっ、と呟いて自分の額を右手で押さえた彼女は私の右奥の人物を見てピタリと固まる。
その視線の先には座席を見ている不破くんで、「柊ユウちゃんって誰ぇ？」なんて言っていた。
「…ね、Aちゃん。その人は？」
「不破湊くんだよ。クラス同じだったから一緒に来たんだ」
「へぇ…」
ジッと彼を見詰めるユウはなんだか面白くなさそうな顔をしていた。どうしてだろうと思いつつ不破くんにユウを紹介しようと声をかけようとした時、ユウが私の右手に気付いた。
「え、」
「あ、これね、」
「…浮気？」
「……へ？」
「わたしというものがありながら浮気なのAちゃん」
「…あれ、なんか修羅場っとる？」
すん、と表情を落として私に問いかけるユウ。美少女だからその顔はなかなかに怖くて思わず右手に力を入れると、不破くんがキョトンとして声を上げた。いや修羅場じゃないよ。
「Aちゃん？聞いてる？これ浮気だよね？ねぇ、Aちゃん、」
「何言ってるのユウ。私にはユウしかいないのに浮気なんて出来るはずないよ」
私はユウをサポートする為に存在してるからね。ユウがいなかったら意味が無いんです。
そう言う意味をオブラートに何十にも包んでユウに伝えると無表情から一転、花が咲くような笑みになった。
…情緒不安定なのかな？あとでゆっくり話でも聞くかぁ。
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ゆずもち@(プロフ) - くるみさん» コメントありがとうございます。やらかしてましたー！すみません！それとコメントが引っかかってしまうので消させていただきます…！すみません！ (2023年4月30日 12時) (
レス) id: 893f10864f (このIDを非表示/違反報告)
ゆずもち@(プロフ) - あからみさん» コメントありがとうございます。大丈夫そうかな？と思ったので外しました！ (2023年3月13日 0時) (レス) id: 893f10864f (このIDを非表示/違反報告)
あからみ - うっひょうぃ！！！！！！！！！パスワード外れてまた見れるぅぁぁぁぁあ！！！！！！！！！ (2023年3月5日 19時) (レス) id: 4aa51a475e (このIDを非表示/違反報告)
ゆずもち@(プロフ) - 結葉さん» ボードに表示しないです…！すみません(--;) (2023年2月8日 14時) (レス) @page32 id: 893f10864f (このIDを非表示/違反報告)
結葉(プロフ) - パスワードはボードに表示しますか？ (2023年2月8日 1時) (レス) id: d9ce17d90a (このIDを非表示/違反報告)
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