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side akn
先輩が泣いていた理由を聞けぬまま、穏やかに時間が過ぎていく。
"俺だけが名前で呼ばれている"という事にほんの少しの優越感を抱きながら、不満げな顔をする親友たちを慰める。
この行動も発言も、先輩が泣いていたことを気にしないようにする為にしたもので、実際に不満になっている訳じゃない。
自分たちが名前を呼ばれないことに面白くないとは思っているだろうけど、いつかその内に呼ばれるようにする、なーんて考えているだろうから、ふざけあうようなブーイングが飛んでくるだけ。
まぁ、その"いつか"が本当に来てしまったら今度は俺が面白くないって思うんだろうな。だって、高嶺の花のようなイメージを持っていた先輩に本当に名前で呼ばれるだなんて思ってもいなかったから。
容姿は知らずとも、名前だけなら誰でも知っている優等生の先輩。
男なら誰でも考えるような、正統派の女の子。
そんな先輩が、A先輩が、名前を呼んでくれるとしたら？
────そんなもの、嬉しい以外の感情が湧き上がる訳が無いだろう。
あまりの嬉しさに言葉が詰まって何も言えなくなってしまったけど、気分が舞い上がるとはこういうことを指すのかと再認識するくらい、心が浮ついていた。
それが顔に出ていたようで、彼らに肘でつつかれたりされてしまったけど、全くもって痛くも痒くもなかった。それどころか煽ってしまうくらいにはめちゃくちゃ嬉しかった。
ふと、仕返しとして食らっていたふわっちのくすぐり攻撃が止まる。そして、じーっと見つめられていたまゆからの視線がどこか別の場所へと移る。
なんでだろうと思って２人が向いている方を見てみれば、そこには頬杖をつき、窓の外を懐かしそうに眺めている先輩の姿があった。
先程の、絶望で彩られた瞳とは打って変わって、何かを思い出しているのか目を細めて穏やかに微笑んでいる。
そんな彼女に思わず釘付けになっていると、こちらの視線に気が付いたのか澄み切った青空の瞳が俺たちへ向いてくる。
「……なんでそんなに静かなのさ」
クスクス笑ってなんだか楽しげな表情を浮かべる先輩。空調によって送られてくる風でふわりと揺らめく栗色の髪が、いっそのこと、恐ろしいと捉えてしまうくらいには、うつくしい、なんて思ってしまって。
勢いそのまま、かわいい、と言わなかっただけ、偉いと褒められるべきなんじゃないかな。
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ゆずもち@(プロフ) - くるみさん» コメントありがとうございます。やらかしてましたー！すみません！それとコメントが引っかかってしまうので消させていただきます…！すみません！ (2023年4月30日 12時) (
レス) id: 893f10864f (このIDを非表示/違反報告)
ゆずもち@(プロフ) - あからみさん» コメントありがとうございます。大丈夫そうかな？と思ったので外しました！ (2023年3月13日 0時) (レス) id: 893f10864f (このIDを非表示/違反報告)
あからみ - うっひょうぃ！！！！！！！！！パスワード外れてまた見れるぅぁぁぁぁあ！！！！！！！！！ (2023年3月5日 19時) (レス) id: 4aa51a475e (このIDを非表示/違反報告)
ゆずもち@(プロフ) - 結葉さん» ボードに表示しないです…！すみません(--;) (2023年2月8日 14時) (レス) @page32 id: 893f10864f (このIDを非表示/違反報告)
結葉(プロフ) - パスワードはボードに表示しますか？ (2023年2月8日 1時) (レス) id: d9ce17d90a (このIDを非表示/違反報告)
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