マフィアに恋した私《紫》 (ページ38)

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your side

『ねぇ～仕方ないじゃん。仕事だよ？』

と周りに聞こえないように小声で言う。

深澤「…分かってる。」

そういって手元のシャンパンをぐっと飲み干した。
ラウール君と舘様はすぐ動けるようにもう移動中。

だから頼れるのは彼しかいなくて目くばせをする

照「どうみたってわかってる顔じゃねぇーな笑」

深澤「るっせぇな…」

照「おい。来るぞ」

ひーくんがそういって直ぐに田中は小走りでこっちに向かってきた

深澤「．．．なんで走ってくんだよ」

と小さな声で嫌そうに言う。

田中「桜岡さん。今、いいですか？」

『はい。勿論。』

田中「あっちにガーデンがあるんです。行きましょう？」

と爽やかな笑みとともに手も差し伸べられた。

けど握ることはせずに行きましょうと声をかけた

田中「ははっ、面白い女性だ笑」

と笑ってから歩き出す田中

着いていくと緑が沢山ある中に所々にある綺麗な花に目を奪われる

田中「…桜岡さんは自然がお好きで？」

『はい。好きです』

田中「．．俺、そういう女性好きです。」

これがこの人の落とし方なのかな？

『ふふ、そうなんですか？」

と静かに笑うと彼が私を見つめる。

『何かついてますか？』

田中「いえ、笑顔がとても…可愛らしくて。」

『本当ですか？光栄です笑』

この時、意外と話していられるななんて思っている自分が今思えば憎たらしい