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3年前 ページ22

3年前。


Aが中学3年生の時。




侑「なんっで姉ちゃんが行かんとあかんのや!」




ある日の夜。

宮家に響く声。




『ツム。あんたうっさいねん。一回座れや』


侑「でもっ!」


『でもやない。座れ』




姉の雰囲気にたじろぐ弟。


父が単身赴任することが決定したのだが、生活力があまりにも乏しい父に、姉が着いていくことになり、弟は怒っているのだ。




侑「やって、姉ちゃんバレーで推薦もろてんやで?!母ちゃんが行けばええやん!」


『うちもツムもサムも、部活で鬼忙しいのに誰が家の事やんねん。無理があるやろ。』


治「………やけど、姉ちゃんがバレーほかしてまで行く必要ないやろ」




弟たちは、姉のバレーボールをする姿に憧れ続けてきた。



それなのに、父の転勤のせいで、
自分達がまだ中学2年生で、親がいないと生活できないせいで、姉の足を引っ張ってることにイライラしていた。




『それでもうちは行くんや。あっちでだってバレーは出来る。それに、うちにとっての1番は、アンタらや。

アンタら2人を引き離したないし、高校だって名門の稲荷崎に入るんやろ?バレーするんやろ?うちは、それが見たいねん。』


侑「俺らだって、俺らにとっての1番だって、姉ちゃんや」




弟の口からそう聞いた姉は、軽く微笑んで弟2人の頭を撫でた。




『それが聞けて嬉しいわ。でも、姉ちゃんはもう決めたから。』


治「………あっちでバレー続けてなかったら怒るで。」


『ははっ、そうかいな。なんや怖いなぁ』


侑「……そん時はトロたくさん奢ってもらお」


『やめろやトロ高いねん』




姉弟の一連の流れを見て、父は申し訳なさそうに俯いた。




『なんや父ちゃん。どないしたん』


「いやぁ、ほんまに申し訳ないな思て。俺は、娘の夢ひとつ守れんのやて、情けない父親や。」


『なーに言っとんねん。父ちゃんが働いてくれてるおかげでうちらが生きてこれてん。感謝しかないに決まっとるやん』


「………いい娘に育ってくれたなぁ!!!!」


『なんや父ちゃん近寄んなや!!』

カラスとネコとキツネ→←本当は。



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(プロフ) - (お酢)さん» ええもう神作品と言って頂けるなんて嬉しい限りです!ありがとうございます頑張ります!! (2020年8月18日 19時) (レス) id: 1140816973 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 蘭さん» コメントありがとうございます!そうですね〜もういよいよです!笑私もワクワクです!お楽しみにお待ちください!! (2020年8月18日 19時) (レス) id: 1140816973 (このIDを非表示/違反報告)
(お酢) - やばい好きすぎて好きしか言えない!!私にこんな神作品を作ってくださりありがとうございます!!いよいよですね!!応援しますんで頑張ってください!! (2020年8月18日 17時) (レス) id: 7c6ebf3464 (このIDを非表示/違反報告)
- あぁ〜(笑)いよいよだぁ〜(笑)ワクワクが止まらない! (2020年8月18日 1時) (レス) id: b5eb63bfb4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ユイカさん» 神がかってるまで言われるなんて……っ!とても嬉しいですありがとうございます!私こそ読者様に感謝しかないです!ぜひ楽しみにお待ち下さい〜! (2020年8月17日 23時) (レス) id: 1140816973 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年7月1日 19時

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