宮兄弟には姉がいるようです。【ハイキュー！！】

新生 ページ42

滝ノ上｢くあーっ！初っ端から及川くんのサーブかよ？！｣




滝ノ上さんの言う通り、初めから徹のサーブ。まずこのサーブを凌がなければ、烏野に勝利は見えない。




岩泉｢ショウユーウ！！｣


花巻｢トンコォーツ！！｣


松川｢坦々めぇーん！！｣


及川｢決めてほしいの？！ミスってほしいの？！｣




『……………呑気か』




本番での試合のああいう雰囲気って、意外と多いんだよね。

烏野もそうだけど、青城もだし、音駒とか梟谷も例外じゃない。



傍から見たら何考えてんだあいつら、って感じ。






派手な音を立てて吹っ飛んだ徹のサーブは、一発目から大地が上げる。



さすがかよ。惚れるぞおい。


ごめん、冗談。




大地のレシーブは、ネットを超え、金田一に叩かれてしまった。


さらに、ファーストタッチは影山。



これで速攻はない。




(それは前の烏野だよ。)




西谷がジャンプトスを上げ、それを旭が打ち抜く。




＿＿新生烏野の、リベンジ開始だ。




徹に続き、影山、岩ちゃんと激しいサーブがお互い続く。


田中がスパイクを決めたり、マッキーのスパイクをツッキーがどシャットしたり。



あ、マッキーツッキーって似てるね。




嶋田｢……やっぱ1発日向に速攻決めてほしいところだな｣


冴子｢なんで？｣


『前回の青城との試合で、完璧だった日向たちの速攻が、どシャットくらって終わったんです。』




あれは多分、みんなの頭の中に焼き付いている光景だろう。




日向に上がったボール。


日向のスパイクは再び金田一に捕まった、



と思われたけど、ツッキーがそれを拾う。




田中｢ナイスちゅきしま！｣




『…………ちゅ、ちゅきしま……っ！
田中…っ！噛んだ……っ！ぷぷっ』




相手に返ってしまったボール。


次の瞬間、影山が日向のことを蹴り飛ばしてるのが目に入った。




影山｢冷静にし…やれ…なれボゲェ！｣


田中｢(お前もな？！)｣




『いや日本語』




影山なりの励ましというか、単純に説教というか。


日向は頭を入れ替える。




そして再び日向に上がるトス。




日向は金田一のブロックを、“避けた”




滝ノ上｢っしゃぁぁ！！！｣


『よしっ！』




これで、スタートラインだ。

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