宮兄弟には姉がいるようです。【ハイキュー！！】

心配はいらない ページ33

『はいほら、これで鼻冷やして』




体育館の扉にしがみついて離れようとしなかった影山を無理やりひっぺがして、医務室へ連れてきた。




影山｢あざっす｣




影山は、私から氷嚢を受け取ってそれを鼻に当てた。




『ふーん、意外と心配はしてないんだ？』




影山がいなくなった今、日向は多分下げられているだろう。影山のいない今の日向に、価値はないから。


全く心配していなさそうな影山にそう聞いた。




影山｢？はい。心配はしてないっす。でも早く試合には出たいです。｣




心配はしてない、ってあの影山が言い切ったんだよ？仲間を信頼してる証拠。



入部してきた時なんて、自分で全部出来ればいいのにみたいなこの言ってたのに。




『影山、ちょっと鼻触るよ』




氷嚢を取り、確認する。




『よし、止まったね。体育館、戻ろうか』


影山｢うす！Aさんあざっす！｣




体育館に戻ると、21-22で烏野がリードしていた。


やっぱり、心配はいらないみたいだ。




影山は私にもう一度礼を言い、コートに戻って行った。



私は上の観客席に戻る。




『ただいま！』


谷地｢おかえりなさい！｣


滝ノ上｢おお、おつかれ！｣




あ、メンバーは変えずにこのセットはいくみたい。




西谷｢オーライっ！｣




『あ、シンクロ攻撃』




綺麗に返ったボールを丁寧にセットするスガ。


シンクロ攻撃菅原版だ。




『大地ナイスキーっ！』




そして烏野がセットポイントとなった。




再び始まるラリー。


次は相手の攻撃だ。




『え、シンクロ攻撃？！』




照島｢よっしゃああ あ あぁ……｣




ピーッ！




条善寺は今までシンクロ攻撃なんてやってこなかったじゃん、と思ったけど。



うん、ここで初合わせする？

失敗してますやん。

どこまでも遊ぶなぁ、あの人たち。




『と、とりあえず1セット！』


谷地｢で、ですね！｣

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