宮兄弟には姉がいるようです。【ハイキュー！！】

焦られる側 ページ32

『うげっ』




運動神経良い3人組のプレイからしばらくして、日向たちの速攻を使ったり、田中のキレキレストレートだったり、大地のスーパーレシーブだったり。


いいプレイはあるものの、イマイチ得点に繋がらない。



しまいには、相手のセッターがスパイクを打ち込んできたりする。




(＿＿遊べる強さ)




自由に遊ぶには強さがいる。よく烏養のジジイが言うけど、条善寺はまさにそんなチームだ。




しかし今、うげ、っと声を出してしまったが、何が起きたかと言うと、




『やっば今の影山、顔面に当たったよね』




ユラっとコート内で振り返る影山の鼻からは、タラタラと鼻血が垂れていた。




『やっちゃんちょっと行ってくる！』


谷地｢こ、ここは任せてください！！｣





急いで下に降りて、コートの近くまで行く。




澤村｢おい、血止まるまで交代だ！｣


影山｢鼻血なんて出てませんっ！｣


『いや出てんじゃん。それが分からないくらいバカじゃないよね？ん？』


影山｢うっ｣


田中｢Aさんの圧こえぇ……｣




とりあえず影山にティッシュを渡す。


ほら行くよ！と声をかけると、影山は渋々立ち上がる。




日向｢へい影山！留守は任せろ！｣


菅原｢そうそう、センパイに任せなさいっての！じゃあそっちは頼んだぜAー！｣


『そっちこそ頼んだからねースガ！！』


菅原｢おうよ！｣




お互いグッと親指を立てて笑った。




『影山！名残惜しそうに体育館見つめなくていいから鼻にティッシュ詰めといてくれる？！バカなの？！血出てるから？！！』




烏養｢宮があぁやって焦るのなんか新鮮だな………｣


武田｢宮さんはどちらかというと、焦られる側ですからね………｣

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