【名探偵コナン×歌い手】超人気な歌い手はとある泥棒一味に出会うそうです

２９カラットの宝石 ページ42

だって、自分の国の為にこんな騒動を起こしたんでしょ？


ただやり方が可笑しかっただけで…
　
　
　


　
まあ、犯罪ってそんなんだって分かってるよ？


社会ではこんな理由では通らないって事も、そんなに社会が甘くないって事も分かってるよ？
　
　


私だって世間の目には何度も経験してるから
　
　
　
　
　
何度も何度も経験した
　
　
　
歌い手を始めたばっかりの時は、何が何だかまだよく分からなくて何度もアンチに悩まされた


あの頃はまだ歌い手が何なのかはっきりと全部理解したわけじゃなかったから、歌だって皆に認めてもらえるような綺麗なものじゃなかったし
　

　


圧倒的なアンチの多さに何度も辞めたいって思った
　
　


　
″底辺歌い手″
　
　
　


そんな名前にずっと縛られていて…その名前に相応しい扱いをされてきた
　





仕舞いには、アンチが多くてある意味有名とかネット上でほざかれまくったし
　

家を特定されて何度もストーキングされたりポストに髪の毛や刃物を入れられたり
　
　
　
　
　
立場は全然違うし、私のちょっとした過去と比べていい事じゃない事なのは本当に分かってる


でもさ…悩んでいることは同じじゃん？
　


それによくよく考えてみて
　
　
　
　


　
　
皆回りの視線とか…自分はどう思われてるのかとか…自分の扱い、存在とか……


どんなに小さな事でも悩んだことはあるでしょ？
　
　
　
　
悩みが大きいか小さいかなんてどうでもいい
　
　
　
　
なんで悩みを持ったもの同士…助け合わない？


わかり合えるはずなんだよ…この人とも
　
　



まあ…私の過去は他にも…ね。
　
　
　


アランさんは一つ溜め息をついたあと、コックピットへ行ってしまった


今すぐにでも追いかけたいけど、そんなことこの情況では出来ない…
　
　
　



　
『っ……早く来いよ…馬鹿共』
　



　
　
一人呟いたその言葉


誰にも届くはずはないのに……
　
　
　
　
　




「悪ぃ…待たせちまった」


「お怪我はありませんか？…おじょーさん」
　
　



　
　
ｺﾞﾝｯと鈍い音を立てて、銃を持った男達が倒れた


振り返るとやっぱり…馬鹿がいた
　
　
　



　
コ「んだよ…せっかく来てやったんだぜ？」


ル「そーそー、もっと喜んでくれや」
　
　
　


　
こんな馬鹿共の言葉に安心出来るなんて…

　






『…ﾊﾊｯ…遅いって……まあ、』
　
　
　
　

　



″ありがとう″

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