―心から君を愛したい―【神童拓人】 (ページ5)

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Story05 ページ5

「 “音木 A”…？」

紙の一番上に書かれた名前を読み上げる。

…この時は思ってもみなかった。

「この人を君に任せたい」

「はい」

「 …わしは君を信じている。故にこの仕事を頼もうと思ったのだ」

「ありがとうございます」

「優秀な君ならこの人も安心して魂を預けてくれるだろう」

「お任せ下さい、大天使様」

この少女との出会いが

まさか俺の運命を変える事になるなんて―…。

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自分の書斎に戻ってすぐ仕事の事前準備を始める。

手っ取り早く仕事をするには、事を始める前に情報を把握しておかなくてはならない。

音木 A

16歳の高校2年生。

小さい頃から心臓に重病を患い、入退院を繰り返している。

現段階で余命は3カ月と宣告されていた。

渡された書類を一通り読み終え、それを頭にインプットする。

別に『可哀想』なんて感情はなかった。

いつもと同じ、一つの仕事。