√5：君は俺らだけのもの〜歌い手〜

number*28 ページ29

9時に起きた。

今度のLIVEとCDの打ち合わせがある

まぁそんな大したことじゃないから

ただ歌声が出ない…それは隠し通さないと

昨日アレから練習してた

そしたらちょっとだけ出るようになったんだ

この調子でいけばなんとかなる


バンッ


？「あぴあ！」


いやもう本気でびっくりした


『蛇足さん』

蛇「声…声でなくなったって…」

『いや、そんなことよりすっごいびっくりしたんですけど。鍵開いてました？』

蛇「ご、ごめん。開いてたよ。ていうか！声出てるじゃん」

『ん？あぁ歌声がね…』

蛇「大丈夫なのか？」

『なんとかなります！ちょっと出るようになったんで』

蛇「嘘…つくなよ？本当に大丈夫なのか？」

『…っ!!なんで僕の嘘を見破るの？』

蛇「悲しそうな顔してるから」

『蛇足さん…僕歌いたいよ…』

蛇「あぁ」

『僕…へたでも歌うのが好きなんだ。』

蛇「あぁ」

『僕…また…ﾋｸｯ…みんなとLIVEしたいよ』

蛇「あぴあはうまいよ…心から歌が好きなのがわかる」

『ぅ…ん』

蛇「きっと妬みだ。あぴあの有名さがうまいのを示してる。」

『…そ……かな』

蛇「またLIVEしよ。今度はコラボしよ。今日LIVEの打ち合わせだろ？」

『なん…で……知ってるの？』

蛇「俺らも出るから。」

『そ……か』

蛇「俺はあぴあが好きだよ。強がってても弱いのはわかってる」

『うん…』

蛇「泣き止んだ？」

『一応は…』

蛇「よし、じゃあ打ち合わせ行くぞ！」

『…うん！』

number*29→←number*27

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す