√5：君は俺らだけのもの〜歌い手〜

number*2 ページ3

目覚まし時計をかけていた

なのにそれの2時間前…つまり8時に目が覚めた


『………ねよ。』


二度寝しますよ！

眠いもんは眠いんだ。

僕が夢の世界に堕ちて行きそうになった時


ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ

誰か来た

はっきり言おう…

出るのが面倒なんだ

郵便物なんて家族も友だちもいない僕には届くはずない

友だちがいないわけだから誰か来ることもない

来るのはセールスマンとかそこら辺だ

だからほっておいても大丈夫…

なんて考えは甘かった


ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ…ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ…ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ

ずっと鳴り響いてる


ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ…ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ

誰だよ！


ガチャ


『はーい』


フード被って出た


？「昨日倒れた人ですよね？」

？「僕ら…《『何しに来たんですか？…というかなぜ家知ってるんですか…』昨日寝てる間に調べたから！」

『そうですか…あ、わかりました。あがってください』


どうせお礼をしてほしいんだ

そんな事なら拒否はしない

お茶だして…おやつだして…お礼を言えばいい


？「やった！ありがと」

？「おじゃまします…」

？「いぇい！おじゃましまーす！」

？「ごめんね、押しかけてきて。おじゃまするよ」

？「じゃまする」

『あの…10時には帰ってください』

？「どうして？」

『今日LIVEあるんで…』

？「あー、俺たちも出るやつでしょ？」


………は？

出るってLIVEに？


『…何奴』

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