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弱まる気配のない雨は容赦なく降り注いで
頭から足先までずぶ濡れの状態で
石段の坂道を降っていると倫也さんが急に立ち止まった。
左側にある木の扉をガラガラと開けるとわたしの手を引いたまま中へ入った。
扉を入ると小さな屋根のついた玄関が見える
屋根の中にわたしを引き入れるとエプロンのポケットから鍵を取り出して鍵穴に差し込んだ
ガラガラと扉を引くと、『入って。』と玄関に通された。
「...お邪魔します。」
そう言って玄関をくぐった。
『ちょっと待ってて。』と言って奥へ消えて行った倫也さん。
優しい木の匂いとふんわりお香の香りがする
昔ながらのお家で
所々から倫也さんを感じる...
少しして大きなタオルを持った倫也さんが戻ってきた。
『これ。とりあえずばぁーって拭いて。』
「ありがとうございます。お借りします。」
そう言ってタオルを受け取り顔にあてていると、
『そのまままっすぐ進むと風呂あるから。風呂沸かす時間ないからシャワーだけど良い？』
そう言われた瞬間に
「.......！」
自分の顔が赤くなっていくのがわかる
このままのこんな顔を倫也さんの前に晒せない
変に意識してる変態だと思われる！
この状態がバレないように
「はい、お邪魔します。そしてお借りします、、。」
そう伝えると、下を向いて足元だけ拭き取りそのまま小走りで廊下を進んだ。
いちばん奥の開いている扉の所が脱衣所とわかり、中に入りすぐに扉をパタンと閉めた。
パチッと電気をつけると目の前にある鏡に映る自分の顔
...ひどい、、、なんだこの顔
自分でも引くくらい赤い
倫也さん気づいたかな、、、
いや、玄関暗かったしバレてないよね
大丈夫！きっと。
てかなんなのあたし！
何この顔、しっかりして！
と、顔をパチパチ叩いていると、
『Aちゃん..？大丈夫？寒い？』
扉越しに聞こえてきた声
「あ、あぁ！大丈夫です！」
『本当に？シャワーゆっくり入っておいで。そこに着替え置いといたけどわかる？ちょっとおっきいかもだけどとりあえず。風邪引いちゃうから。あと、ドライヤーも置いておいたから使って。』
「あ、はい。すいません、お借りします...。」
そう言うと、『いいえ〜』とほんわかした返事が返ってきて足音は遠くなっていった。
棚の上に白の厚地のTシャツと黒のスゥエットハーフパンツ、その上にドライヤーが重ねて置いてあった
その光景にまた
収まりかけた熱が上がっていくのを感じた...
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RJS(プロフ) - 読み進めて頂ければ本名として読み手さんのお名前になりますのでもう少し読み進めて頂ければと思います。宜しくお願い致します！ご意見ありがとうございました！ (2022年9月22日 9時) (
レス) id: acf635abfc (このIDを非表示/違反報告)
RJS(プロフ) - 游さん☆コメントありがとうございます。この物語は一般の方設定で、【四月の夜は。】はこのお話をドラマ設定として書かせて頂いてます。【四月の夜は。】は主人公の名前は歌手設定なのでアーティストネームが【rtzu】です。 (2022年9月22日 9時) (レス) id: acf635abfc (このIDを非表示/違反報告)
游 - それともう一つこの物語の主人公ちゃんの名前は固定なんですね｡｡｡ 固定なら固定で良いので前もって作品紹介の所に書いていて欲しかったです。。。 (2022年9月21日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
游 - こんばんは(*^^*) はじめまして。 夜分遅くにいきなりすみません｡｡｡ お聞きしたいことがあるのですが｡｡｡ この物語に出て来る中村さんは芸能人の設定ではなくて一般人の設定なんですね｡｡｡ (2022年9月21日 1時) (レス) @page1 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RJS | 作成日時：2021年10月10日 1時
