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『少しこっちで休んだら？』
「...はい。」
温かいミルクティーを握って倫也さんの隣に座った
何も話さなくてもとても心地よくて
この何度目かの一緒の空間を
不思議に思いながらも
心は驚くほど落ち着いていた...
『....居たらよかった。』
ポツリ倫也さんが呟いた。
ひとりごと...？
そう思い目線だけ倫也さんに向けると、
『Aちゃんみたいな子がうちの店にも居てくれたら良かったなと。』
「え？あ、え？！あぁ！わたし割と働きますよ！笑
」
そう答えると、
『んふふ...そうじゃなくって。
そう言うとまた前を向いてポツリ、ポツリと話し始めた
『俺ね、かあちゃんが倒れた時、知らなかったの。
あの店さ...元々かあちゃんがやってた店なんだけど、
その当時俺は団子屋なんか興味もなかったし、友達と連んで遊んでたかったし、なんもねぇあの街自体にも興味持ってなくてさ。
だから店の状態も知らなかったし、かあちゃんが大変な思いしてんのも知らなかったんだ。
バイトのやつらはバックレたり、金盗んだり...あんなちっちぇー店の金盗んでなんになんだよな...
それでもかあちゃんはいつも笑ってたって。
電話してきてもお節介ばっかでうるせーし、
だからってたいして出もしないでさ。
だからあの日も
いつものことだと思ったんだよ
かあちゃんからの電話何回も無視して
そしたら朝方に朝海から電話きて、大輔さんからも電話きてさ、ねむてーのになんだよって思いながら電話出たら
かーちゃん倒れたって。
は？ってさ。あんな元気な人がそんなことあるわけないって...
それで病院向かったら
かあちゃん全然動かなくて
みんなが泣いてて
でもなんか俺だけ泣けなくて
俺なんかが泣いたらいけないんだって
そん時はそれしかなかったんだ
後から聞いたらさ、かあちゃん倒れた時さ、誰にも気づいてもらえなかったんだって。
ひとりで辛かっただろうな...とか
寂しかっただろうな...とか
そん時は色んなこと思って
実家に戻った時にやっといろんなことが現実味帯びてきてさ
俺はなにしてたんだろうってさ
真っ白になったんだよね。
もう今そんなこと思ったってしょうがないんだけどさ
俺がずっとここを離れなかったらとか
かあちゃんのそばで支えてくれるようないい子がいてくれたら
今ももしかしたら...ってさ
なんか思っちゃったんだよね。』
そう話す横顔は今まで見たことのないくらい悲しい顔だった...
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RJS(プロフ) - 読み進めて頂ければ本名として読み手さんのお名前になりますのでもう少し読み進めて頂ければと思います。宜しくお願い致します！ご意見ありがとうございました！ (2022年9月22日 9時) (
レス) id: acf635abfc (このIDを非表示/違反報告)
RJS(プロフ) - 游さん☆コメントありがとうございます。この物語は一般の方設定で、【四月の夜は。】はこのお話をドラマ設定として書かせて頂いてます。【四月の夜は。】は主人公の名前は歌手設定なのでアーティストネームが【rtzu】です。 (2022年9月22日 9時) (レス) id: acf635abfc (このIDを非表示/違反報告)
游 - それともう一つこの物語の主人公ちゃんの名前は固定なんですね｡｡｡ 固定なら固定で良いので前もって作品紹介の所に書いていて欲しかったです。。。 (2022年9月21日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
游 - こんばんは(*^^*) はじめまして。 夜分遅くにいきなりすみません｡｡｡ お聞きしたいことがあるのですが｡｡｡ この物語に出て来る中村さんは芸能人の設定ではなくて一般人の設定なんですね｡｡｡ (2022年9月21日 1時) (レス) @page1 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RJS | 作成日時：2021年10月10日 1時
