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「と...もやさん？...なんで.....?」
『大丈夫？！友も平気か？』
そう言って友くんの顔を撫でる倫也さん
「はい....良かったぁ.....ほんと...どうしようかと...」
倫也さんが持ってきた大きな懐中電灯の灯りで周囲が明るくなった
『はぁ...。本当に無事でよかった。待ってて、今連絡する。』
そう言うとポケットからケータイを取り出して連絡をしてくれた
電話をかけている最中も髪からは雫が滴り落ちていた
『今から大輔おっちゃんが来てくれるって。朝海が友のお母さんに伝えてくれてるからもう大丈夫。』
「ありがとうございます...でもなんでここがわかったんですか...」
『ん〜地元だから。』
「あぁ...そうですよね」
『...ねえAちゃん、隣いっていい？』
「え？あ、どうぞ。」
そう言うと倫也さんはポスッと隣に座った
その瞬間さっきまで感じていた冷たい海風をピタッと感じなくなった
あぁ、この人はこういう人だった
隣に来たかったんじゃない
わたしに海風が当たらないように
ここへ来てくれたんだ...
友くんの頭を撫でて『頑張ったな』なんて言いながら笑う倫也さんを見てトクンッと少しだけ胸が鳴った音が聞こえた気がした...
〈倫也〜！！おるかぁー！？〉
しばらくすると入り口で大輔さんの声が響いた
倫也さんが立ち上がると、〔A〜〜〜！！！〕
と大輔さんの後ろから傘を捨てて走ってきた朝海が抱きついた
「朝海...」
『よかったぁ。なんで電話出ないのよぉ。本当に心配したんだから！』
ぼろぼろ涙を溢しながら話す朝海の声が体に響いて
気づけばわたしも涙を流していた
「ごめんね、朝海、ごめん...」
朝海の背中に回された手が優しかった
外を見るとさっきまでより少し雨が弱くなっていた
〈よし、坊主はおっちゃんの背中に乗りや。〉
そう言って大輔さんはタオルに包んだ友くんをおぶって、わたしと倫也さんにもバスタオルを渡してくれた。
『あさみん、俺は大丈夫だからAちゃん支えてあげて。』
頭からタオルを被ってガシガシと拭きながら言う倫也さん
外へ出ると
相変わらず高く荒れた波の音と
渦巻くような風の音が聞こえる
けれどもうさっきのような不安はなくて
前を歩くみんなの背中と支えてくれる朝海の手が
暖かかった...
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RJS(プロフ) - 読み進めて頂ければ本名として読み手さんのお名前になりますのでもう少し読み進めて頂ければと思います。宜しくお願い致します！ご意見ありがとうございました！ (2022年9月22日 9時) (
レス) id: acf635abfc (このIDを非表示/違反報告)
RJS(プロフ) - 游さん☆コメントありがとうございます。この物語は一般の方設定で、【四月の夜は。】はこのお話をドラマ設定として書かせて頂いてます。【四月の夜は。】は主人公の名前は歌手設定なのでアーティストネームが【rtzu】です。 (2022年9月22日 9時) (レス) id: acf635abfc (このIDを非表示/違反報告)
游 - それともう一つこの物語の主人公ちゃんの名前は固定なんですね｡｡｡ 固定なら固定で良いので前もって作品紹介の所に書いていて欲しかったです。。。 (2022年9月21日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
游 - こんばんは(*^^*) はじめまして。 夜分遅くにいきなりすみません｡｡｡ お聞きしたいことがあるのですが｡｡｡ この物語に出て来る中村さんは芸能人の設定ではなくて一般人の設定なんですね｡｡｡ (2022年9月21日 1時) (レス) @page1 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RJS | 作成日時：2021年10月10日 1時
