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伸びてきた左手がわたしの頬の横にきた瞬間
シュッ！！
「だめですーーーーー！！!」
頬を風が掠った
同時に倫也さんの肩を両手で思いっきり押し返した
『うわぁ、えっ？！』
何が起きたんだとでも言う様な声と共に体勢を崩す倫也さんが見えた時にはわたしも押した反動で体が後ろに向かって倒れていくのがわかる。
後ろ手に縁側に手をつこうとしたけれどそこには手を置ける場所はなく手のひらで虚しく空気を押す感覚がある
ガタッ
ヤバっ、倒れる
ガシッ
『っあぶな。』
閉じていた目を開くとぎりぎギリのところで腕を掴んでくれた倫也さんの少し焦った顔が映る。
「...びっくりしたぁ...。」
ゆっくりと起き上がらせてくれた倫也さんは
『大丈夫？ケガしてない？』
と少し目を曇らせた。
「..大丈夫です...。」
言葉とは裏腹に鳴り止まないうるさい鼓動
今自分に起きそうになったことになのか
転びそうになったからなのか
わからなくなって放心状態になった
『ごめん、蚊取り線香炊けばよかったね。今付けるから。』
そう言うと倫也さんは縁側の下から蚊取り線香を取り出してライターで火をつけた。
「.....え？」
『顔、刺されたら可哀想だから。』
自分の顔をポンポンと差しながら言う。
回らない頭でもわかる
とんだ赤っ恥だ
なにを想像してんだ
穴があったら入りたい
自分の態度が死ぬほど恥ずかしい
『ん？』
そう言って軽く顔を覗き込まれた。
「あの、ごめんなさい。大丈夫です。突き飛ばして本当にごめんなさい。」
『んふふ。なにが「だめーーー！」だったの？』
「いえ、だめ...じゃなかったので大丈夫です。」
『え？そうなの？じゃあチューしてよかったの？』
「え！？そんなこと思ってはないってゆうか、だめじゃないってゆうのはそういうことじゃなくて！...ってわたしが何考えたかわかったんですね.....」
『そうだねぇ。その行動と反応はだいたい想像つくよね。』
「はぁ...。ほんとにごめんなさい。自分が恥ずかしいです。」
『俺も口で言えば良かったね。怖い思いさせてごめんね。』
「いえ、わたしがただの自意識過剰でしたので...」
『でも倒れそうになったのはさすがに焦った、またか。ってなった。いつも危なっかしい。』
「...はい。気をつけます...。」
『気をつけなきゃ。女の子なんだから。』
耳に届いた言葉
胸の奥から込み上げる色のない何かを感じた
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RJS(プロフ) - 読み進めて頂ければ本名として読み手さんのお名前になりますのでもう少し読み進めて頂ければと思います。宜しくお願い致します！ご意見ありがとうございました！ (2022年9月22日 9時) (
レス) id: acf635abfc (このIDを非表示/違反報告)
RJS(プロフ) - 游さん☆コメントありがとうございます。この物語は一般の方設定で、【四月の夜は。】はこのお話をドラマ設定として書かせて頂いてます。【四月の夜は。】は主人公の名前は歌手設定なのでアーティストネームが【rtzu】です。 (2022年9月22日 9時) (レス) id: acf635abfc (このIDを非表示/違反報告)
游 - それともう一つこの物語の主人公ちゃんの名前は固定なんですね｡｡｡ 固定なら固定で良いので前もって作品紹介の所に書いていて欲しかったです。。。 (2022年9月21日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
游 - こんばんは(*^^*) はじめまして。 夜分遅くにいきなりすみません｡｡｡ お聞きしたいことがあるのですが｡｡｡ この物語に出て来る中村さんは芸能人の設定ではなくて一般人の設定なんですね｡｡｡ (2022年9月21日 1時) (レス) @page1 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RJS | 作成日時：2021年10月10日 1時
