1.『転校生』が来るらしい ページ3
朝のHRの開始を告げるチャイムが鳴り、ようやく起きあがるA。
寝起きのぼんやり状態でなんとなく話を聞く。
ところがその先生の話のなかに爆弾が!
先生「プロデュース科の最終確認要員として2-Aに新しく女子生徒が転入してくる。
みんな……特にAは仲良くするといい」
なんと新たなプロデュース科生登場のお知らせ。
今まで性格のせいか身長のせいか、はたまたその両方のせいかなかなか先輩扱いされてこなかったA。
(これは先輩として後輩を導くチャンス〜……。
この手を逃す訳には行きませんな〜……。)
異様に燃え出した。
そしてその後の話など1mmも聞かずずっと転校生の事を考え続けたのだった。
HRが終わると同時、目をキラキラさせてAは隣に話しかける。
「ねえいずみ〜!聞いた〜?転校生だって〜、転校生〜!
しかもね〜、プロデュース科って言ってた〜!
私先輩らしくできるように頑張るよ〜!
さすがにね〜、女子なら身長そんなに変わんないとおもうし〜!」
泉「はいはいよかったねぇ。
まあAはチビだからねぇ、先輩には見えないか。
Aってなずにゃんよりも背低いよね？」
「チビチビうるさ〜い!
にーちゃんは男子なんだからね〜、女子の私と比べるのはさ〜、フェアじゃな〜い!
いいもんね〜、いずみは後輩に怖がられればいいんだ〜!
いずみは顔いいからな〜、睨んだりししたら一般人の数倍は凄みあるからな〜。
対して私は嫌われたことなんて多分無い〜……!
みんな仲良し〜……☆」
泉「はいはいすごいすごい。お兄ちゃん応援してるからねぇ〜。
Aは先輩とか上にいるひとじゃなくて妹とか後輩って感じだからねぇ。
……だから可愛いんだけど」
「適当〜!ちょ〜てきと〜!
いいもんね〜、いずみなんて!
私転校生ちゃんとこ行ってくる〜」
そう言うやいなや教室を飛び出し2-Aに走るA。
教室に残された泉はひとり呟く。
泉「……さっきのは聞こえてないんだねぇ。よかった。
嫌われたことない以前に友達以上で好かれてるってことに何で気づかないかなぁ……?
まぁいいけど。まだ3年生が始まったばっかだし、時間はたっぷりあるもんねぇ……♪」
Aのことを考えこっそりと笑うのであった。
3-Aから2-Aに続く廊下にいた生徒は基本的にのんびり歩いて移動するAが走っているのを見て驚いたそうな。
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むいのすけ717 - リンリンさん» コメントありがとうございます! (2020年2月17日 21時) (
レス) id: 08942b1695 (このIDを非表示/違反報告)
リンリン - 〇〇しないと出られない部屋 読みたいです (2020年2月17日 16時) (レス) id: 26c1cf33a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むいのすけ717 | 作成日時：2019年12月23日 23時
