花屋とギャルソンの僕ら

ギャルソンの僕 23 ページ36

「こんなこと言うの、

ひろみつに迷惑かも知れないって思ってたけど...


ちゃんと、自分の気持ちにもひろみつにも正面から向き合ってみて、
それからいろいろ考えようって思ったんだ」



どこまでも、たいすけは誠実だ

とても安心できる、
嘘がない真摯な目




「ひろみつは...？

さっき、なんで、悲しくなっちゃったの...？」



だから、聞かれれば、俺も嘘なんかつけない



「...たいすけを悲しませたマイコさんのとこに行ってほしくないって、

どうしようもない気持ちだった



考える前に身体が動いてた...

それが、俺の本当の気持ちなんだ、と思った




でもだからって、



どうしたらいいのかなんて、まだ分かんない...

それが、今の正直な気持ち」




「...良くわかるよ

俺も、同じように考えてた」



たいすけも、俺と同じようにこの感情に戸惑っているんだ

それは俺をどこかで安心させた



でもそれともうひとつ、俺の中で解決していない問題がある


これを聞くのが一番こわい

でもここをクリアにしなければ、すっきりすることはできない



「... たいすけ...

マイコさんはどうするの？」



勇気を出して聞いてみる

すると思いがけないたいすけの言葉が返って来た




「マイコとは、もう話をして来たよ」



「え？！



今日、これから会うんじゃなかったの？」



「違うよ、もう昨日、仕事の前に会って来たんだ」






たいすけは、もう結論を出していたんだ






...それで、結果は...






心臓が、急に早く打ち出した

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