花屋の僕 3 ページ14
数日後、またマイコから電話がかかって来た
散々迷った後だったし、
今度はひとりの時だったので、
表示された名前をタップした
「...もしもし」
「...太輔さん...」
それは変わらない、昔恋人だった人の声だった
「マイコ...?
久しぶりだね」
おれが言うと、電話の向こうで空気が解ける音が聞こえたような気がした
「この間も電話くれたよね 何かあった?」
どんな展開になるのか全く読み取れないまま尋ねると、
マイコは理由は何も言わず、俺に会いたい、と言った
マイコは電話では話せないからと言って、それ以上話さないし、
このままでは埒が開かないので、会うことを約束した
その翌日、俊哉が花を買いに来た
「ガヤさん、こんにちは!」
「俊 いらっしゃい
店に来るの久しぶりだね」
「うん、最近おかげさまで忙しくてさ」
ここいい?と、テーブルの側の椅子に大きなカバンを置いて、花を選び始める
「あれからどうなの?
例のひとは」
「うん、相変わらずめっちゃ仲いいよー」
俊哉の話だと、俊哉の好きな彼は最近は毎日俊哉のマンションに遊びに来て、一緒にゲームをしたり、食事をしたりしているそうだ
毎日一緒にいても彼を大切に思っていることを知って欲しくて、時々お花を選んで帰ることにしてるんだ、と俊哉は言った
「今日はこの緑のにしよー」
と楽しそうに言った
「俺も好きだよその花
クリスマスローズって言うんだ」
「へえ、可愛い名前だね!」
見た目も可愛いけど、と言いながら、その花をじっくり眺める
クリスマスローズだけの花束も、まとめ方によっては素敵だな
ワントーンでまとめたいからリボンもグリーンにしようかな、
いろいろ考えていると、
「そう言えば、この間キタミツとご飯食べてたとき、かかってきた電話...」
急に、俊哉が言い出した
勘がいいから、あの時何かを感じたんだろうか
「ああ...
うん、マイコだった」
俊哉は、マイコとも面識があり、共通の知り合いもいる
「そっかあー...」
「実は昨日も掛かって来たんだ
会いたいって...
なんでなのか、頑なに言わないんだけど
俊哉、もしかして何か、聞いてる?」
うーん...
少し迷ったあとに俊哉が言った
「俺が言っていいのかわからないんだけど...」
少し、言い淀んで、
「マイコちゃん、彼と別れたって噂があって」
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まひろ(プロフ) - むぅさん» むぅ様💕楽しみにしていただけて、とても嬉しいです💕この後2回移行する長い作品になりますが、作者自身愛着のある作品ですのでお読みいただけましたら嬉しいです💕コメント、とても励みになりました^_^ありがとうございます💕 (2022年4月23日 15時) (レス) id: 556833ea58 (このIDを非表示/違反報告)
むぅ(プロフ) - 続編ありがとうございます(o^^o)それぞれの関係も楽しみです。 (2022年4月23日 12時) (レス) @page50 id: cb68aa1da2 (このIDを非表示/違反報告)
まひろ(プロフ) - ちゃんさん» ちゃんさん💕 この長い作品をもう一度読み返して頂けるなんて、こんな嬉しいことあるでしょうか😭 試行錯誤した作品なので読み辛さもあったと思います せめて住民たちにほっこりしていただけるようにこれからも頑張りますね💕 (2022年2月28日 9時) (レス) id: c0bbe37a0f (このIDを非表示/違反報告)
ちゃん(プロフ) - まひろ様。season2のスタートありがとうございます!ふたりのはじめてのデート、初々しくて可愛いなぁと思ったら、もう一度馴れ初めから覗いてみたくなって、再びこちらに。ふふふ。可愛くてきゅんきゅんですね!周りの皆も優しくて素敵!この街に引っ越し希望です。 (2022年2月28日 8時) (レス) @page50 id: d799d98241 (このIDを非表示/違反報告)
まひろ(プロフ) - 北山アマージョさん» 北山アマージョさん💕お会いできて嬉しいです!毎日覗いて下さったのですね!!本当にありがとうございました😭💕こちらの2人の暖かい気持ちも受け取っていただけて嬉しいです💕今年もどうぞよろしくお願いいたします🥰 (2022年1月14日 7時) (レス) id: 3fcabd39f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まひろ | 作成日時:2021年12月30日 0時