天使のみつ 3rd

おまけのみつ2 F-Last- ページ50

「みつと…北山が1人になっちゃったの？」


「そうみたいらの

きのう、ふじぎ…
ふぎ…うー、ふじ…」


回らない舌に苦労している北山を見て、可愛くて可笑しくなって笑った


「みつなんだから、たいすけでいいでしょ」


「…きのう、たいしゅけが、みつに会いたいなあって言ったれちょ、

らから、なりたいなって思ったら、気が付いたらみつらったの」


昨日は北山と家で過ごしていた

みつが残していった、想い出の品を見ながら、そんなこと言ったかも知れないと思い出す


それにしても



「もー、ちょっとやめて北山
それ可愛すぎる！」


そう言えば、みつは長文になると、より舌が回らなくなるんだった


一生懸命喋ろうとするみつ…もとい、北山が可愛いし、嬉しくてくすくす笑いが収まらない



「もー、笑っちゃらめ
たいしゅけ」


「ごめんごめん」


涙が溜まってしまった目を拭いて、ひょい、ともう一度みつを持ち上げて、顔を覗き込む


「俺がみつに会いたいって言ったから、みつになりたいって思ってくれたんだね？」


「……うん
気がついたらみつらった」


「もう、会えないと思ってたんだ
ほんとにすごくすごく嬉しい

ありがとう、みつ
あ…北山」


「…みつのほうがいい」


「うわあ、もー…
かわいい…みつ…」


北山の意識があったとしても体はこどもだから、みつの時は少し幼くなるのかも知れない

拗ねてみたり甘えたりするのがすごくすごく可愛くて、

2人のいいとこ取りなみつが、愛おしくてたまらなかった


「じゃあこれからもみつに会いたいなって思ったら会えるの？」


「しょうみたい」


北山にも、まだよく分かってないらしいが、
みつになっちゃったことだけは確かだ



これから北山と、みつと、3人で生きて行けるなんて




こんなに幸せなことってあるんだろうか





「大好き、みつ…」





みつのぷくぷくのほっぺたを押し付けるようにして、胸にみつを抱きしめた






-おまけのみつ F-


end



いつかどこかに続きます☆

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