みんな元気になりますように 2

7人旅行9-F ページ23

「あー、花火、すごかったね！」

「旅館から見てるなんて思えないくらいの迫力だったよね！」

みんな口々に感想を言い合う

あれから俺たちはバレない内にテラスに合流して、何食わぬ顔で並んで花火を見た

程なくして花火が終わり、部屋に戻って電気を点けたニカと宮田が、

「あれ？みつ、なんか顔赤くない？」

「そういえばさっきベランダ出た時キタミツいなくなかった？」

なんて言うので一瞬ヒヤッとしたけれど、暑かったからだよ、と誤魔化していた





花火の後、仲居さんが布団を敷きに来ててくれて、いつでも寝られる状態になったところで、


「みんなで飲もうぜ！」


きたやまが号令をかけたので、寝室の隣の部屋に集まった

お酒やつまみをセッティングしてくれたテーブルを囲んで乾杯しなおして、わいわいみんなで飲んで、楽しい時間を過ごした

気のおけない、家族以上に一緒にいる7人と過ごすことは、近すぎて素直になれない時だってあるが、やっぱり1番楽しかった






それから２時間ほど経つと、少し前から船を漕いでいた宮田がダウンし、

何種類もの化粧水を付けてシートパックまでしていた千賀も、美容に悪いからと早々に寝てしまった


日頃の疲れからか、うとうとし始めて、「俺もダメだ、もう寝るわ」宮田の横を陣取る玉


そうこうしているうちに渉もギブアップして、這うように布団に向かい、

次々と脱落して行った



「みんなだらしねえなあ」

「俺まだ大丈夫！」

「二階堂、偉い！
今日は飲むぞ！」

「うん！」

そんなやりとりを薄々聞きながら、俺もとうとう眠ってしまった



　

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