花屋とギャルソンの仲間たち(番外編)

恋人たち6-T- Last ページ46

「これでわかってくれたでしょ？

あの時はまだ言えなかったけど、きたみつはずっとガヤさんに夢中なんだから

俺が入り込む隙間なんかないって」


家に帰って、みやたが得意そうに言うもんだから、それがなんか腹立たしい


「いや、危ないな

みつにその気がなかったとしたって、あの可愛らしさにいつかみやたが絆されちゃうかも知れない」


「いや…


それはないよ」
　


「あれだけ可愛い可愛い言われたら、あやしいしかないし

今の間もあやしい」


「えー？まだ信じてもらえないの？」


「この先ずっと俺の言うことぜんぶ聞くって約束するなら許してあげるけど」



「え！？全部？ずっと？！」

流石に目を丸くするみやたが面白くてたまらない




簡単になんか許してやんない


俺の前で他のおとこを100万回可愛いと言った罪は重いんだ



「とりあえず、何をすればいいの？」


素直に聞いてくる宮田は従順で、俺の支配欲と承認欲求を同時に満たしてくれる


こんなわがままな俺を、


どんなことがあっても好きでいてくれると言う



こんなに自分らしくいることを許してくれる人は始めてで、

認めてしまったが最後、みやたの全部が欲しいと思うくらいに、みやたのことが好きなことに気付く








「…俺のことだけ見てて」







みやたの頬を両手で包み俺と向き合わせて言えば、みやたは急に真面目な男の顔になり、ふっと微笑んだ




「もともと玉しか見てないよ」




その笑顔に、心臓がどきん、と高鳴った

みやたは、自分のことをあまり良くわかってないようだけど、
めちゃめちゃカッコいい



仕事帰りでスーツ姿のみやたの
ネクタイの結び目を外し、首にかけたままのその両はしを引っ張り、引き寄せる


そっと目を閉じると、のぞみ通りキスしてくれたが、すぐに離れそうになったので、またぐいっと頭を引き寄せ、

俺のことしか考えられなくなるように精一杯好きの気持ちを込めて、もう一度みやたの唇を塞いだ




花屋とギャルソン番外(MT)編

-end-

※おまけのページに続きます

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