検索窓
今日:27 hit、昨日:0 hit、合計:65,490 hit

飲み会-F-5 ページ30

衝動的に担いだのはいいけど、とてもこのままでは家まで歩けない

「たいすけ、一緒に帰るの?」

「うん、帰るから
だから、もう少ししゃんとして?」

しゃんとするー


嬉しそうなみっくん


こんなに無防備なみっくんは、今まで見たことがなかった


これほど近くで顔を見るのは久しぶりで、それだけで心臓がうるさい

目を伏せたみっくんの長いまつ毛や、ぽちゃぽちゃした唇に目を奪われてしまう


がんばっても立ってるのがやっとのみっくんを抱き抱えるようにして店を出ると、そこに送迎タクシーが俺らのことを待っていてくれたので、ありがたくそれに乗ることにした

あとで聞くと、渉が呼んでくれていたのだそうだ

渉はみんなと俺らの分の会計までしてくれて、その場を全て片付けてくれていた

考えなしに連れ出した俺と違って、渉は冷静でできる男だと友達であることにあとで心から感謝した



ようやくそのタクシーに乗り込み、行き先を告げ、みっくんの様子を見守る

特に具合が悪そうでもなく、すやすやと眠っていることにひとまず安心して、ドライバーさんに細かい道案内をしていると、

ふわり

と、みっくんの手が俺に触れた

どきん、と音を立てる心臓
 
みっくんは眠っているようで、でも俺の手を探すみたいにふわふわと触れてくる


今は寝ぼけているだけだ
きっとそうだ
起きたらきっと、忘れてる…


そう思い込もうとして、どきどきしながら、きゅ、と握ってみる


すると、嬉しそうにその手を握り返して、俺の肩にもたれ掛かって来た


耳に届きそうなくらい、うるさく鳴り続ける自分の心臓の音を聞きながら、

家までの20分ほどの距離、道案内も忘れてしまうほどに、意識ばぜんぶ、みっくんに集中していた

飲み会-F-6→←飲み会-F-4



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (171 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
297人がお気に入り
設定タグ:FK , 藤北 , キスマイ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

まひろ(プロフ) - ちびさん» パスワードのお部屋は現在2箇所ございまして、そのパスワードが当て嵌まるのは『日常のひみつのふたり2』です。お入りいただけますように🙏 (2023年3月8日 22時) (レス) id: 545ef390a1 (このIDを非表示/違反報告)
ちび(プロフ) - 大丈夫です、本当すみません、すぐ見に行くのでお知らせだけお願い出来たら、またやってみます、誕生日もあってるんですがね泣 (2023年3月8日 22時) (レス) id: ff59837987 (このIDを非表示/違反報告)
まひろ(プロフ) - ちびさん» ちびさん、そうなのですね💦パスワードは解けましたか?プロフからメッセージを送る、としていただければ、直接お教えできるのですが…💦方法を検討してみますね💦 (2023年3月8日 22時) (レス) id: 545ef390a1 (このIDを非表示/違反報告)
ちび(プロフ) - またリクエスト失礼します、私あの甘々藤北が好きなんで藤北屋台のような、日常の話見てみたいです⚪︎良かったらお願いします (2023年3月8日 22時) (レス) @page50 id: ff59837987 (このIDを非表示/違反報告)
ちび(プロフ) - そうなんです、特にオークラくんと薮くんには甘々であれは藤北担としては、妬いちゃいます、だからまひろさん仲良し藤北めっちゃ好きなんです (2023年3月8日 20時) (レス) id: ff59837987 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まひろ | 作成日時:2022年4月23日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。