検索窓
今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:65,621 hit

そのままの君と僕-K-4 Last ページ47

並んで歩くのが気恥ずかしくて、太輔の少し先を歩く


でも階段を降りている時、ここならできるかも、とふと思い立ち、試してみたくなって、


くる、と振り返る



「なあ」


「どうしたの?」


「俺の憧れのキス、してもいい?」

「え?」

良くわからないと言った表情の太輔を見上げ、階段を一気に駆け上がった

太輔を見下ろすことが出来る少し高い位置まで上ると、片手を太輔の後頭部に当て、引き寄せるように口付けた

もし俺が背が高かったらこんなキスになるんじゃないかと思う、俺の思い描いていた男らしいキス


可愛い太輔を俺がリードするのが理想、…だったはずなのだけど





やってみるとなんだか、味気ない






「ふん…」



とことこと階段を降りて、太輔と同じ段に立つ、その一連の謎の行動をされるがままに見守る太輔


今度はその少し低い位置から爪先立ちでちゅ、とリップ音を立ててキスをしてみると、


俺より8センチ高い太輔が、目線を下げて首を傾げるその仕草に、どきどきとうずうずが湧き上がってくる



「やっぱ、これだな

そのままの俺たちがいいみたい」


みっくん、とうるうるの目で俺を見つめた太輔が、両手で俺の頬を挟んだ

そして今度はさっきよりも長くて熱いキスをしてくれた



背伸びするのはやめよう
そんなことしていたらこれから先絶対に続かない

 
俺は俺のまま、太輔は太輔のまま、

かっこつけず等身大で

そうしたらきっといろんなことがうまく行く


「太輔、早く家に帰ろう」

太輔の手を取った


「早く太輔に抱きしめられたい」

言うと、涙目の太輔はこれまで見た中でいちばん嬉しそうな笑顔で、



「いつでもそうしてあげる」



と言った



-end-

そのままの君と僕-おまけ-→←そのままの君と僕-K-3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (171 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
297人がお気に入り
設定タグ:FK , 藤北 , キスマイ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

まひろ(プロフ) - ちびさん» パスワードのお部屋は現在2箇所ございまして、そのパスワードが当て嵌まるのは『日常のひみつのふたり2』です。お入りいただけますように🙏 (2023年3月8日 22時) (レス) id: 545ef390a1 (このIDを非表示/違反報告)
ちび(プロフ) - 大丈夫です、本当すみません、すぐ見に行くのでお知らせだけお願い出来たら、またやってみます、誕生日もあってるんですがね泣 (2023年3月8日 22時) (レス) id: ff59837987 (このIDを非表示/違反報告)
まひろ(プロフ) - ちびさん» ちびさん、そうなのですね💦パスワードは解けましたか?プロフからメッセージを送る、としていただければ、直接お教えできるのですが…💦方法を検討してみますね💦 (2023年3月8日 22時) (レス) id: 545ef390a1 (このIDを非表示/違反報告)
ちび(プロフ) - またリクエスト失礼します、私あの甘々藤北が好きなんで藤北屋台のような、日常の話見てみたいです⚪︎良かったらお願いします (2023年3月8日 22時) (レス) @page50 id: ff59837987 (このIDを非表示/違反報告)
ちび(プロフ) - そうなんです、特にオークラくんと薮くんには甘々であれは藤北担としては、妬いちゃいます、だからまひろさん仲良し藤北めっちゃ好きなんです (2023年3月8日 20時) (レス) id: ff59837987 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まひろ | 作成日時:2022年4月23日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。