きっかけ-K- ページ19
それから数ヶ月、太輔と俺は昔のように良く会うようになった
高校の時の俺の同級生の横尾さんと太輔が友達だと聞き、嬉しくて、時には3人で遊ぶこともあった
今年、キャンパス合同の音楽サークルに入ったので、太輔のキャンパスに行くことも多く、待ち合わせするには好都合だった
不定期に、ただ好きな時に集まって音楽を聴くだけのゆるいサークルだったがその仲いい奴らはスポーツも万能で、
サッカーをやっていた俺はいろいろ話せて楽しい
幼馴染だと言うと、太輔に興味を持って、連れて来てと言うので、次の飲み会に太輔と横尾さんを誘ってみることにした
俺の仲間たちは、仲間は出来るだけ多い方がいいと思っている
「太輔も今度来ればいいよ、音楽好きじゃん
きっとみんな喜ぶよ」
「…そうかな」
人見知りでもないけど、おっとりして控えめな太輔
嫌がるかな、と思ったけど、じゃあ機会があればお邪魔するよと、あっさり承諾してくれた
そんなある日、太輔と家でくつろいでいると、叔母さんから電話がかかって来た
嫌な予感がして、携帯をタップすると、案の定、お母さんが発作を起こしたと言う連絡だった
最近、こんなことなかったのに、また無理をさせてしまったのだろうか
「ごめん、太輔
お袋が具合が悪いみたいで、俺、行ってくる」
「もしよかったら一緒に行っていい?」
その日、たまたまお父さんの車を借りて来ていた太輔が、俺を送ってくれると言った
急いで駐車場に行き、ふたり車に乗り込んだ
「………」
心配で、黙りがちになってしまう俺を、そのままにさせてくれる太輔は、本当に人の心がわかる人だ
叔母さんから知らされた場所はいつも何かあると入院させてくれる心療内科のクリニックだ
ちょっとした不調でもすぐに診てくれるから、とてもありがたいと思う
今は面会は出来ないから、先程まで手続きをしてくれていた叔母さんに会って様子を聞くことにする
「みっくん」
並んで歩きながら、背中を摩って、落ち着かせようとしてくれる太輔の優しさが身に染みた
「いっしょにいるよ」
それは気持ちのことだ、と分かった
そばにいるから安心してね、と
そう言ってくれてるんだと
これ以上になく、寄り添ってくれる太輔の言葉に、こぼれ落ちそうになった涙を隠すように何も言わずに俯いた
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まひろ(プロフ) - ちびさん» パスワードのお部屋は現在2箇所ございまして、そのパスワードが当て嵌まるのは『日常のひみつのふたり2』です。お入りいただけますように🙏 (2023年3月8日 22時) (レス) id: 545ef390a1 (このIDを非表示/違反報告)
ちび(プロフ) - 大丈夫です、本当すみません、すぐ見に行くのでお知らせだけお願い出来たら、またやってみます、誕生日もあってるんですがね泣 (2023年3月8日 22時) (レス) id: ff59837987 (このIDを非表示/違反報告)
まひろ(プロフ) - ちびさん» ちびさん、そうなのですね💦パスワードは解けましたか?プロフからメッセージを送る、としていただければ、直接お教えできるのですが…💦方法を検討してみますね💦 (2023年3月8日 22時) (レス) id: 545ef390a1 (このIDを非表示/違反報告)
ちび(プロフ) - またリクエスト失礼します、私あの甘々藤北が好きなんで藤北屋台のような、日常の話見てみたいです⚪︎良かったらお願いします (2023年3月8日 22時) (レス) @page50 id: ff59837987 (このIDを非表示/違反報告)
ちび(プロフ) - そうなんです、特にオークラくんと薮くんには甘々であれは藤北担としては、妬いちゃいます、だからまひろさん仲良し藤北めっちゃ好きなんです (2023年3月8日 20時) (レス) id: ff59837987 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まひろ | 作成日時:2022年4月23日 0時