再会-K-7 ページ16
少し話がしたくて、お茶行くか、と言うと、ゆっくりできるカフェがこの裏にあるからそこでもいい?と太輔が言うので、連れて行ってもらうことにした
「あ、この道」
キャンパスの裏にある、丘に続く道
丘を登りきり、さらに小さな階段を上がると、ベンチのある、ちょっとしたスペースに出る
それほど高くはないけれど、そこから見下ろす街の景色が好きだった
そこを知ってからは時々足を運ぶようになった
「あそこに行くとすっきりして、いろいろリセット出来る気がするから、時々来るんだ」
と話すと、太輔も空きコマに1人の時はここへ来ていたそうでふたりで驚いた
向かっているのは、その坂の途中にあるカフェなのだそうだ
桜の花びらが風で舞い散る中をぶらぶらと心地よい散歩をしながら、その落ち着いた雰囲気の店に入った
そして、ゆっくり、お互い会えなかった間の話をした
俺は子どもの頃の引っ越しや休学に至るまでの経緯、母親の体調のこと、働いて家計を助けながら学校に通い、受験をしたことなんかを話した
俺の話をどう受け止めたのか、みるみる内にうなだれて唇をかみしめる太輔
気付けば目が真っ赤になっていた
優しい太輔は、おれの境遇に胸を痛めてくれているんだろう
「………それでなんで太輔が泣きそうになるんだよ?」
笑いながら言うと、
「…………みっくんが泣かないからだよ………」
今にも涙がこぼれ落ちそうな、
悔しそうな顔で、太輔が言う
その顔が、
俺を想ってくれる涙が単純に嬉しくて、
こころが温まるのがわかって、
同時に胸が締め付けられた
太輔は昔から変わらない
俺の代わりに泣いてくれる太輔がいたから
俺は今まで強くいられたのかも知れない
改めてそう、思い知った
297人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まひろ(プロフ) - ちびさん» パスワードのお部屋は現在2箇所ございまして、そのパスワードが当て嵌まるのは『日常のひみつのふたり2』です。お入りいただけますように🙏 (2023年3月8日 22時) (レス) id: 545ef390a1 (このIDを非表示/違反報告)
ちび(プロフ) - 大丈夫です、本当すみません、すぐ見に行くのでお知らせだけお願い出来たら、またやってみます、誕生日もあってるんですがね泣 (2023年3月8日 22時) (レス) id: ff59837987 (このIDを非表示/違反報告)
まひろ(プロフ) - ちびさん» ちびさん、そうなのですね💦パスワードは解けましたか?プロフからメッセージを送る、としていただければ、直接お教えできるのですが…💦方法を検討してみますね💦 (2023年3月8日 22時) (レス) id: 545ef390a1 (このIDを非表示/違反報告)
ちび(プロフ) - またリクエスト失礼します、私あの甘々藤北が好きなんで藤北屋台のような、日常の話見てみたいです⚪︎良かったらお願いします (2023年3月8日 22時) (レス) @page50 id: ff59837987 (このIDを非表示/違反報告)
ちび(プロフ) - そうなんです、特にオークラくんと薮くんには甘々であれは藤北担としては、妬いちゃいます、だからまひろさん仲良し藤北めっちゃ好きなんです (2023年3月8日 20時) (レス) id: ff59837987 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まひろ | 作成日時:2022年4月23日 0時