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...
次の日、迎えにやってきた男性は私が思うより遥かにカッコよくて何か夢でも見てる様だった。
「Aさん、これからよろしくね。」
後部座席へと案内され乗り込んだ私の隣へ座った彼。
ドライバーさんに「出して」一言放つとゆっくり車は発車した。
「俺の名前は登坂広臣」
『登坂さん...』
「んー。Aさんも今日から登坂さんだけど、大丈夫そ?」
『あっ...広臣さん』
「臣でいいよ」
『では、...臣さん...』
"そうそう"って言った臣さんは淡々と話を続けた。
「これは契約結婚だから...俺の会社にもメリットだしAさんの親父さんの会社にもメリットなの...」
『...はい?』
「まぁまだ17だっけ?子供には分からないだろうけど、とりあえず3年の契約だから。それまでよろしくね」
『え?...3年ですか??』
「そう3年だよ。」
『あの...3年経てば私は自由になれるんですか??』
少し興奮気味に聞いた私をじっと見た臣さん。
「俺からは自由になるよね?その...今の家にまた戻らないと行けないかもだし。それはその時Aさんの親父さんとお袋さんが決めるんじゃない?」
『そ、そうですよね...はは』
結局、自由なんて無いんだよね。
お先真っ暗な私の人生...
お母さんが生きていたらきっとこんな世界知らずに生きていけたのかな?って意味のない事ばかりを考えた。
...
首が痛くなるほど見上げるタワーマンション。
ここが新しい新居だと告げられても驚きはしなかった。
父と同じようにお金をたくさん持ってそうな臣さん。
いや、父以上かもしれない。
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ユキ(プロフ) - 青空さん» 応援します😀❤ (1月23日 7時) (レス) id: 112f60438c (このIDを非表示/違反報告)
むぅ(プロフ) - 青空さん» 作者様のペースで更新楽しみにしております。 (2022年5月6日 23時) (レス) id: cb68aa1da2 (このIDを非表示/違反報告)
青空(プロフ) - むぅさん» コメントありがとうございます!!更新遅めですがこの後の展開お楽しみに(^^) (2022年5月6日 17時) (レス) id: a8e20d944f (このIDを非表示/違反報告)
むぅ(プロフ) - 初めまして。ストーリーを読ませて貰ってます。登坂さんとの今後の生活関係、契約期間が終わったらどうなるのか?ご実家との関係の展開も楽しみにおります(*⁰▿⁰*) (2022年4月29日 14時) (レス) id: cb68aa1da2 (このIDを非表示/違反報告)
青空(プロフ) - まゆさん» こちらの配慮が足りませんでしたね!お話読んでもらえて嬉しいです。今後ともよろしくお願いしますねっ‼︎ (2022年4月23日 23時) (レス) @page12 id: af434e92c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:青空 | 作成日時:2022年4月23日 19時