Sun rise°掛け替えないカタチ°.03.

動揺よりも ☆Okada ページ31

マネ「今すぐ事務所に来てください、」




今日は昼から雑誌の取材だと聞いていたから

朝はのんびりしたかったのに

マネージャーの電話でそうもいかなくなった。





准「なんやねんー」




朝ごはんとして食べていたヨーグルトを

急いで胃に流し込んで、支度をして家を出た。





最近は仕事がひと段落しててんけど

有難いことに24時間の番組の

パーソナリティをやらせてもらえることになって

また忙しい日々が始まりそうな予感がしていた。




今回もその話やろうなって勝手に思い込んで

事務所まで向かった。





長「岡田おはよう」





事務所の入り口でたまたま長野くんにあった。

年上組は割と忙しそうやけど

長野くんは変わらず優しい笑顔を浮かべている。





准「おはよう、長野くんも呼ばれたん？」




長「うん、なんだろうね」




准「ええ話かな」




長「まぁ、どっちかだろうね」





長野くんとそんな話をしながら中に入って、

社長室に向かった。





社長室にはすでに他のメンバーがいて、

すぐにわかった。









悪い話の方やって。









社「自分がやった事、分かってるね？」




剛「はい、すみません」




社「これが世間に出たらどうなると思う？」




A「別に何もしてない…」




剛「俺のせいっす、すみません」




A「違うじゃん！私が」




社「どっちにしろ、これは明日には世間に出る

これを見た世間がどう騒ぐか分かっていて

こういう行動をしたんだろうね？」




A「だから！」





中に入ると

ジャニーさんとAが言い合いを始めて

剛くんは珍しく謝るばかり。






社「いい加減にしなさい！

お前は自分がやったことで

周りにも迷惑をかけているんだよ

女性がグループにいたら、

こうなることが1番信用を失うって分かるだろう？」




剛「すみません」




A「…それなら、

最初から私をデビューさせなきゃよかったじゃん！

私はこんな世界望んでない！

…っ望んでなかったよ！」





Aはそう言うと

勢いよくその場を立ち去った。





残された俺たちはただ状況を把握することに

必死で。




だって、この写真変やねん。

剛くんが手を引いてホテルに入るなんて

理由がないのにそんなことするはずない。





でも剛くんは何も言わない。




だから俺は事件による動揺よりも、

剛くんが隠している何かが気になんねん。

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