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凪くんと話したあの日から何日か経った。
いじめは前よりも酷くなっている気もするけど、凪くんと話すと心が軽くなる。
相談することって良いことだとつくづく思う。
そして今日も…
『凪くん!来たよっ!!』
凪「あ、A。」
『今日も来ましたよ〜…あ、はい、レモンティーね!』
凪「よっしゃレモンティー」
凪くんにレモンティーを渡すのは、凪くんの好きな食べ物がレモンティーだから。
ちょっとしたお礼だ。
凪「ん。やっぱおいしい…って何?その傷」
凪くんが見つけるとは思わなかった。
あの時、裂山達につけられた腕の傷。
『えっ…と』
まさかの事態に言葉が詰まる。
凪「A。」
いつもの声より低い凪くんの声にビクッと体が震える。
怒られるかもしれない。そんな思考が頭をよぎる。
しかし、次の凪くんの言葉は私が予想していたものとはかけ離れていた。
凪「我慢しなくて良いから。俺は、そのままのAでいて欲しい。」
優しい声だった。
不意に涙が溢れた。
辛かった。痛かった。
でも、凪くんの、さっきの言葉のおかげで全て報われた気がした。
凪「こっちおいで。もう、良いから。我慢は。」
その後のことは覚えていない。只、凪くんの胸の中で沢山泣いたことは覚えている。
その頃。
裂「チッ…何よ、アイツ。姫は私だけで良いのよ。あ…良いこと思いついちゃった♪」
密かに笑っている女が1人いた。
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わわわ(プロフ) - 羽鶴さん» キャー嬉しい!!嬉しすぎて宇宙まで行ける!ありがとうございます!!励みになります!! (8月13日 10時) (レス) id: 9aa7a850a6 (このIDを非表示/違反報告)
羽鶴(プロフ) - 読んで良かった…コメント中々できなくてごめんなさい!玲王くんの小説も上手いとか本当流石ですわわわさん…。恋愛系もこういう悪女系?もドッッタイプの作品でございます…。凪オチも書けるとか最高すぎないかーーー!!!大好きです! (8月8日 20時) (レス) id: fcd2bda98b (このIDを非表示/違反報告)
ツバキ*(プロフ) - わわわさん» :-) (8月4日 17時) (レス) id: 15ebe7dc43 (このIDを非表示/違反報告)
わわわ(プロフ) - ツバキ*さん» :-) (8月4日 13時) (レス) id: e029d1ca7f (このIDを非表示/違反報告)
ツバキ*(プロフ) - お、わーちゃんが更新した!(*’ω’ノノ゙☆パチパチ (7月29日 13時) (レス) id: 15ebe7dc43 (このIDを非表示/違反報告)
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