鏡の世界 -part 4- ページ9
ウォルピス Side
「いすぼくろ……」
画面に映る友人の名に、何度見ても心が打たれる。
……しかし、いつまでも立ち止まって悲嘆にくれる訳にはいかない。
俺は弓を強く握る。
誰が彼を殺した?もし見つける事が出来たら、絶対に復讐してやる。
「いすぼくろ君を殺した人、教えてあげようか?」
視線をスマホから移すと、目の前の鏡の上に座って、笑っているvip店長さんが見えた。
「その目、やっぱり復讐したいと思ってたんだ」
「お願いします、誰が殺したか教えてくれませんか」
「良いよ。でもその代わり、■■■■■■■■■■」
「……!!……良いですよ」
「ありがとう。じゃ、教えてあげる。それはね______
Sou君だよ。」
「……!!嘘……」
俺は目を見開いて固まる。あり得ない。だって、二人共仲が良かったではないか。
なのに、なのに……!!
「嘘じゃない。俺の【千里眼】は確かにそれを見たんだから」
''千里眼''
遠くの物を見る事が出来る力。
店長さんの言っている事が全て真実ならば……。
「さぁ、復讐する?しない?」
Souとの思い出が蘇る。
沢山話した。沢山笑った。楽しい思い出。
殺したくない。でも。
いすぼくろは彼に殺された。
彼奴はどんな極限状態でも、人を殺したりするような奴じゃない。
それなのに、殺された。
思考回路がグルグル回る。
俺は、俺は……。
「……復讐する」
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■の部分は後に分かります。
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千冬(プロフ) - コメントありがとうございます。優しいお母様の言葉に心を打たれました。虐められてから笑う事も自分から好きになる事もあまり無かったので、これからは積極的に好きなものを見つけて生きたいと思います。この作品を気に入ってくださり本当にありがとうございました。 (2017年10月28日 20時) (レス) id: 524936adfc (このIDを非表示/違反報告)
透夢(プロフ) - 最後の方のいじめのお話で泣いてしまいました。私もいじめられていたことがありますがお母さんに言われました「いじめる暇人の相手するくらいなら自分の好きなこと見つけなさい」と。なので、好きなことを見つけてみてください。(この作品、共感できて好きです) (2017年10月28日 18時) (レス) id: 4ad2cac8b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:千冬 | 作成日時:2017年10月8日 9時