学校の世界 -part 1- ページ21
まふまふ Side
「まただ……」
目を覚ますと、今度は教室の床で倒れていた。
起き上がると、立ち眩みがしてふらつく。それと同時に、また景色が変わった。
『お前、____病にかかってんだろ?』
『うわぁ、最悪』
『学校来るなよ』
一人の少女が男子達に悪口を言われている。周りも見て見ぬふり。
『わた、私、は、びょ、病気、じゃ、ない……』
少女が震える声で反抗するが、逆効果となってしまう。
『は?何言ってんだよ。冗談は顔だけにしろよ』
『本当、ブスの癖に反抗してくなっての』
笑われて、貶されて。
僕は反抗しようと思い男子達に近付くが、直ぐに消えてしまった。
「これもまただ……」
きっと前回の少女なのだろう。何か特殊な病気?でも病気じゃないって……。
「まふ君!!危ない!!」
天月君の声がして振り返ると、luz君が鎌を振り上げていた。
僕は恐怖で足が動かなくなる。
鎌が首に当たる直前……luz君の頭に机が飛んできて当たり、luz君は倒れた。
僕はその場に座り込んだ。
「大丈夫?」
「うん。でも、なんで机が飛んで……」
「……【念動力】」
「え?」
「僕の能力だよ。物を自由に動かせれるの」
なるほど、だからか。
「……luz君」
彼は目を閉じて動かない。
また、仲間を失った。
「……こんなゲーム、早く終わって仕舞えばいいのに」
もう誰も死なずに、終わって仕舞えばいい。
その願いは虚しく空に溶けるだけだった。
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千冬(プロフ) - コメントありがとうございます。優しいお母様の言葉に心を打たれました。虐められてから笑う事も自分から好きになる事もあまり無かったので、これからは積極的に好きなものを見つけて生きたいと思います。この作品を気に入ってくださり本当にありがとうございました。 (2017年10月28日 20時) (レス) id: 524936adfc (このIDを非表示/違反報告)
透夢(プロフ) - 最後の方のいじめのお話で泣いてしまいました。私もいじめられていたことがありますがお母さんに言われました「いじめる暇人の相手するくらいなら自分の好きなこと見つけなさい」と。なので、好きなことを見つけてみてください。(この作品、共感できて好きです) (2017年10月28日 18時) (レス) id: 4ad2cac8b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:千冬 | 作成日時:2017年10月8日 9時