金髪くん×アイドル【男主】 (ページ12)

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金髪ページ12

今日は知念と光くんとのお昼番組の収録の日。俺が楽屋に入ると既に知念が衣装に着替えてソファで今日の台本を読んでた。

「涼介、おはよ」

「知念！！！」

「え、ちょ、、なに」

俺は荷物をそこら辺に適当に置くとそのまま知念に飛びついた。そしてとりあえずおはようと言って俺もソファに座る。

「で？あの店員さんと何かあったの？」

知念は手に持ってた台本をテーブルに置くと俺と向き合う。流石、知念には全てお見通しのようだ。きっと俺が何を言いたいのかも分かってるだろうな。知念のあのくりくりした目に見つめられて俺は口を開いた。

「俺やっぱり、将樹くんのこと好きだ。この間色々あって一緒にご飯行ったんだけど、将樹くんが笑ってくれる度心臓がすごいドキドキして壊れちゃうんじゃないかって思って、、もっと一緒にいたい、もっと知りたいって思ったんだ、でも俺は芸能人で将樹くんは普通の大学生でしかも男同士だし、、、俺、どうしたらいいかな、、。」

話していると言おうと思ってなかったマイナス部分まで口に出てしまっていた。口に出せば出すほどこの恋は無謀なんだと思い知らされる気がして自然と俯いてしまう。すると、涼介と呼ばれて知念の手が俺の頬を包んだと思ったらそのまま顔を上げられた。

「確かにこの恋は難しいかもしれない。僕達の立場だってあるし、同性だし。でも僕涼介の話聞いて羨ましいって思った。そんなに好きだと思える人がいて、それってすごい素敵なことでしょ？僕はこの恋頑張る価値あると思うよ。大丈夫、僕はいつでも涼介の味方だから。」

真っ直ぐと見つめられて並べられた言葉が胸にすーっと入っていく。そうだよな、少しぐらい頑張ってもいいよな、だって好きって気づいちゃったから。

「そう、だよな。俺、頑張ってみる。」

「うん、そうだよ。そっちのが涼介らしいよ。」

不意に知念の手が俺の頭に伸びてきてそのまま撫でられる。急なそれに少し照れながらやめろと口にしながらもなんか心地よくてされるがままになってると、光くんが入ってきて何してんの？って言われたけど適当に交わしといた。

光くんには変な顔をされたけどこれはまだ俺と知念の秘密ってことで。