【銀魂】ちょ、憑いてくんなァァァ!!!松「嫌です」2

わかりやすい ページ6

松「…という事なんです」

あ「てことは何だ？揺らぐ前に目的はたそうと？」

松「ですね」

意味わからん。

どんだけ自己中な考えしてんだ。
逆に尊敬するわ。

あ「にしても何で揺らいでんだアイツ」

高杉を何度か見たが他人の言葉に耳を傾けるような奴には見えない。

しかもそれで素直にはいそうですかと聞くような奴にも。

あ「…天変地異!?」

そう言うと妙に冷めた目をされた。

松「ある意味いい進歩なんですけどねェ」

松陽はわかってた。

高杉は自分自身と松陽の言葉しか受け入れないと。

そんな高杉が誰かの言葉で揺らぐのは人間として成長してる証拠だ。

また、その誰かというのは白夜なのだが。

白夜本人はそれに気付いてない。

松(鈍いというのも考えものですね)

ため息をついてしまった。

あ「ため息したいのはこっちなんだが」

松「ま、お互い様という事で」

そう言って笑うと見逃してくれる白夜はやっぱり単純だ。

本当にあの子達に似ている。

あ「…んで？」

松「？」

あ「その馬鹿は何処にいるんだ？」

いつの間にか白夜は服を着替えてた。

ダルそうな物言いだがその目は真剣そのものだった。

松「港の片隅に停泊してる船の中です」

あ「じゃ、行くぞ」

家を出ていこうと戸を開けようとしたら

上から誰かがそれを拒んだ。

あ「…何の真似だ銀時」

今後ろから自分に被さっている万事屋の主にそう言った。

見なくてもわかった。

流石に何日も傍にいればわかる。

銀「こーんな朝っぱらから何処に行くんだ？」

チャラけた感じで言ってるが少し怒ってるのがわかる。

あ「散歩」

銀「お前分かりやすいよな。大体嘘つくとき肩がピクッてするよな」

笑ったのがわかった。

てか自分よりも馬鹿な奴にわかりやすいとかムカつくんだけど。

あ「煩いなァ。私がどこいこうが私の勝手だろ？」

そう言って振り替えると近くに銀時の顔があって驚いた。

ビクッ

あ「おぉうっ!!!//」

銀「え？何白夜ちゃん。もしかして照れちゃってんのォ？」

わかりやすい白夜の反応をみて思わずS心が燻られた銀時。

顔を真っ赤にする白夜をかわいいと思ったのは秘密。

あ「べ、別にそんなわけねーだろ馬鹿!!!」

銀「ぶべらっ!!!!」

アッパーカットを食らわして白夜は走って逃げた。

残された銀時は

銀「アッパーカットはねェだろアッパーカットは」

やや不機嫌そうに、しかしその姿は

好きな子をいじめる男の子のようだった。

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