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揺れる前に ページ5

高杉は一人思案に明け暮れた後、
船の中に入っていった。

そして部屋に幹部を集めた。

来「晋助様どうしたっスか?こんな夜に」

全員が集まった。

依然銀時に倒された岡田以外。

何の前触れもなく呼び出された事に皆違和感を感じた。

いつもと違う。

窓枠に座って月を眺めてる自分のリーダーを見て感じた。

高「江戸を壊す」

月から目をそらしこちらに歩んできた高杉がそう言った。

耳を疑った。

武「晋助殿、何故こんな突然」

高「…そろそろしまいにしようと思ってなァ」

万「本当に今決行するでござるか?」

高「じゃなきゃてめーらをこんな夜中に呼ぶわけねーだろ」

高杉は無駄を嫌う男だ。
それを重々理解してる万斎は黙った。

高「神威呼んどけ。来たらまた作戦を練る」

その言葉でこの会議は終わった。

高杉がまた窓枠に戻ったのを見届けると皆さっていった。


高「誰が何と言おうが絶対ェ変わらねー。そう思ってたのによォ…どうしちまったんだ俺ァ」

例え共に苦しみを味わった銀時やヅラの言葉でも揺らがない。

そう思ってたし現にそうだ。

自分の意思を変えれるのは自分と先生だけ。

先生がいない今もうこの世に俺に意思を変えれる奴は俺以外いない。

なのに今自分は揺らいでいる。

世界には憎しみしかない。壊す対象だ。

先生は昔護りたいモノを見付けろと言ってた。

けど護りたいモノなんてない。

それなのに、

今その言葉を思い出すと白夜が出てくる。

アイツの哀しそうな微笑みを。

高「…っ!!!俺ァただ壊すだけだ。護りたいモンなんて必要ねェ」

護りたいと感じる前に

自分の進む意志が揺らぐ前に

さっさと終わらせてしまおう。



そんな苦しんでる高杉を傍観してる男が一人。

高杉の師匠だ。

松「晋助…」

どんなに言葉をなげかけてあげたくても届かない。

どんなに抱きしめたくてもすり抜けていく。

こんなにも死んでいる事が恨めしく思った事はなかった。

白夜に、白夜に言おう。

私の言葉を、思いを託せるあの人に。




月が不思議なくらい輝いていた―。

わかりやすい→←何故?



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銀魂、LOVE - これ、面白いですね!続き楽しみにしています! 更新頑張って下さい!! (2020年4月19日 16時) (レス) id: 98a3710ab0 (このIDを非表示/違反報告)
ライ麦パン(プロフ) - 凄い面白いです!更新頑張って下さいね (2019年1月10日 2時) (レス) id: 2be374999b (このIDを非表示/違反報告)
未来 - すごい面白いです!!楽しみに更新待っていますね!!頑張ってください! (2016年9月12日 20時) (レス) id: 691f996cf5 (このIDを非表示/違反報告)
華恋 - この小説すごい面白かったです!!これからも頑張ってください (2016年1月25日 7時) (レス) id: ef10c17502 (このIDを非表示/違反報告)
キラ - めっちゃ好き( *´艸`) (2015年12月9日 0時) (レス) id: 2a19c64327 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りゅーみん | 作成日時:2014年4月24日 22時

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