２４！ (ページ28)

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23時30分ページ28

頭が真っ白になった。

何かを考えようとしても、単調なことしか思い浮かばなくて彼にバレてるって思うと考えるのが怖くなった。じゃあ今まで彼に思ってたことも筒抜けで、私が隠してた好きなものや嫉妬も憧れも全部筒抜けだったってことなのか。

それってあんまりじゃない？
「…A、泣かないで。」

泣いてないよ。

恥ずかしいっていうか、辛いっていうか
上手く思ってることが纏まらないけど、好きだってバレてたって言うのが結構衝撃でしかもバレてたのが張本人で、言うつもりもなかったし、ずっと秘密にしてるつもりだったし、

「…ひどい、早く言ってよ」
「ごめん」

まとめきれなくて持て余した気持ちは、頬を伝ってそのまま彼の手袋に染み込んだ。なんでか知らないけど、彼が涙を拭ってる。

早く言って欲しかったな、そしたらやめたのに。
「A、僕はやめて欲しくなかったんだ。」

いいや、やめて欲しかっただろう。だって私みたいなやつに好かれても嬉しくないし、きっと気持ち悪いだけ。
ずっと私の好きって気持ちが頭に流れてて気持ち悪かったでしょう、ごめんねごめんなさい。

「そんなこと思ってない、A 聞いて欲しい。」

いいや、思ってるんだってだって私は、
「A！僕の目を見て！」